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開業支援集団東京Ringです!
春は新年度のスタートとともに、外食・中食の需要も切り替わる時期。お花見や新生活に合わせてお弁当やテイクアウト需要が高まり、デリバリー系の業態にとっても販促のチャンスが訪れる季節ですね。
しかし一方で、今注目されているのが「デリバリー・テイクアウト業界の倒産増加」という深刻なニュースです。
「コロナ禍で広がった中食文化も、潮目が変わってきているのか…」と感じる飲食店経営者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな現在の市場の動向を踏まえながら、これからの飲食経営に役立つヒントをお届けします。
デリバリー・テイクアウト業界の現状と今後の展望
コロナ禍を経て変化するデリバリー・テイクアウト市場
新型コロナウイルスの影響で、多くの飲食店がデリバリーやテイクアウトサービスを導入し、新たな収益源として注目を集めました。しかし、最近の調査によると、これらの業態における倒産件数が増加傾向にあることが明らかになりました。
倒産件数の増加とその背景

2024年度(4月から翌年2月まで)の「持ち帰り・宅配飲食サービス業」の倒産件数は103件に達し、過去最多を記録した2023年度の122件に迫る勢いです。
主な要因:
- 競争の激化:コロナ禍での需要増加に伴い、多くの事業者が参入し、市場が飽和状態となった。
- コストの上昇:食材費や人件費、光熱費などの経費が増加し、利益率が低下。
- 需要の変動:パンデミック収束により、消費者の外食回帰が進み、デリバリー・テイクアウトの需要が減少。
小規模事業者への影響
倒産した事業者の約8割が資本金1,000万円未満の小規模・零細企業であり、そのうち個人経営が約3割を占めています。
課題:
- 資金力の不足:急激な市場変化やコスト増に対応するための資金が不足。
- 差別化の難しさ:独自性を打ち出せず、価格やサービス面で大手チェーンに対抗できない。
今後の展望と対策
デリバリー・テイクアウト市場で生き残るためには、以下の取り組みが重要です。
- 商品・サービスの差別化:地域の特産品を活用したメニュー開発や、健康志向に応えるオプション提供など、他店との差別化を図る。
- コスト管理の徹底:仕入れ先の見直しや効率的なオペレーションで、無駄な支出を削減。
- デジタルマーケティングの活用:SNSやオンライン広告を活用し、ターゲット層への効果的なアプローチを行う。
- 顧客ロイヤルティの向上:リピーター獲得のためのポイント制度や、顧客フィードバックを活用したサービス改善を実施。
まとめ
デリバリー・テイクアウト業界は、コロナ禍を経て大きな変革期を迎えています。市場の動向を的確に捉え、柔軟かつ戦略的な対応を行うことで、厳しい状況を乗り越えることが可能です。今一度、自店のビジネスモデルや戦略を見直し、持続可能な成長を目指しましょう。
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