春は食中毒リスクが急増!歓送迎会シーズンに飲食店が取り組むべき衛生管理とは?
3月は外食の機会が増える季節!その一方で…?
こんにちは!
開業支援集団東京Ringです!
3月といえば、歓送迎会やお花見シーズン!
新しい仲間を迎える場や、お世話になった方との送別会など、飲食店にとっても集客のチャンスが増える時期ですよね。
しかし、そんな春の賑わいとともに注意したいのが「食中毒リスク」 です。
実は、3月は食中毒の発生件数が増加しやすい季節なんです。
「せっかくの宴会が食中毒で台無しに…!」 なんてことにならないように、今のうちから対策を万全にしておきましょう!
3月に食中毒が増える理由とは?
なぜ、3月に食中毒が増えやすいのでしょうか?
その背景には、気温や食材の取り扱い方の変化、外食機会の増加 があります。
3月の食中毒リスク要因
・ 気温の変化:寒暖差が大きく、食材の保存温度管理が乱れやすい
・ 歓送迎会・宴会の増加:団体利用が増え、大量調理・提供が多くなる
・ 冬場のウイルスがまだ活発:ノロウイルスなどが引き続き流行
飲食店が特に注意すべき食中毒の種類
3月は特に、ウイルス性食中毒 や 寄生虫による食中毒 が増加する時期です。
1. ノロウイルス(ウイルス性食中毒)
特徴:
冬から春先にかけて流行
感染力が非常に強く、少量のウイルスでも発症
主にカキや二枚貝が原因になりやすい
対策:
・ 手洗いの徹底(石鹸+消毒)
・ 貝類は中心部85℃以上で90秒以上加熱
・ 厨房・ホールの清掃時は次亜塩素酸ナトリウムで消毒
2. アニサキス(寄生虫)
特徴:
サバ・アジ・イカ・サケなどの魚介類に寄生
生食(刺身など)が原因になりやすい
摂取後、数時間で激しい腹痛や嘔吐を引き起こす
対策:
・ 魚の内臓はすぐに除去し、低温保存
マイナス20℃以下で24時間以上冷凍(アニサキスを死滅させる)
目視での確認&適切な処理を徹底
飲食店が今すぐ実践すべき「食中毒予防対策」
春先の食中毒リスクを抑えるため、飲食店として取り組むべきポイント を整理しました。
① 食材の適切な保管・管理
- 冷蔵庫・冷凍庫の温度チェックを毎日実施
- 賞味期限・消費期限をしっかり管理(先入れ先出しのルール徹底)
- カット野菜や生鮮食品は長時間常温に置かない
② 調理器具・厨房の衛生管理
- 包丁・まな板の使い分け(生肉・魚介類・野菜)を徹底
- スポンジ・ふきん・タオルは定期的に漂白消毒&交換
- 厨房の床・排水口の清掃を強化し、菌の繁殖を防ぐ
③ 従業員の健康チェック
- 体調不良(特に下痢・嘔吐)のスタッフは調理に入らせない
- 定期的な衛生管理研修の実施(手洗い・消毒の徹底)
- アルコール消毒だけでなく、手洗いのタイミングを明確に指導
④ HACCPの考え方を取り入れる
- 衛生管理計画を作成し、記録を残す
- 加熱温度・冷却時間などを数値で管理
- 食品ごとのリスクを把握し、適切な調理工程を設定
万が一に備えておきたい「食中毒保険」
どれだけ対策を徹底しても、100%リスクをゼロにすることは難しい のが現実です。
万が一の事態に備えて、飲食店向けの食中毒保険 に加入しておくのもおすすめです。
■ 生産物賠償責任保険(PL保険)
→ 提供した料理が原因で食中毒が発生した際の賠償金を補償
■ 店舗休業保険
→ 営業停止になった場合の売上減少をカバー
■ 食中毒見舞金(特約)
→ 食中毒が発生した際に、見舞金を支給
✅ まとめ
・ 3月は歓送迎会・お花見シーズンで飲食店の繁忙期!
・ 同時に、ウイルス性食中毒や寄生虫リスクが高まる時期
・ ノロウイルス・アニサキスへの対策を万全に!
・ HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を徹底する
・ 万が一のために、食中毒保険への加入も検討を
春の繁忙期を迎える飲食店にとって、安全で安心な食事提供は最優先事項です!
今のうちに、店舗の衛生管理をしっかり見直して、安心してお客様を迎えられる環境を整えましょう!
保険のスペシャリストからの注意喚起!
食中毒のリスクは、どれだけ衛生管理を徹底していてもゼロにはできません。
そのため、万が一の備えとして「生産物賠償責任保険」や「施設賠償責任保険」に加入しているかを確認することも重要です。
多くの飲食店ではこれらの保険に加入していますが、火災保険のみで生産物・施設賠償責任保険に未加入のケースもあります。
もし、まだ加入していない場合は、今一度、自店の保険内容を確認し、適切な補償を備えておくことをおすすめします。
食中毒が発生してしまった場合の損害賠償や営業停止リスクを最小限に抑えるためにも、日頃の対策と保険の見直しを併せて行いましょう。
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