年度末商戦の動きに変化あり?
こんにちは。
開業支援集団東京Ringです!
年度末の3月といえば、送別会や春の行楽シーズンに伴って外食需要が一時的に高まる時期。
飲食店にとっても大切な「勝負月」のはずですが、2025年3月度の外食市場には少し気になるデータが発表されました。
ホットペッパーグルメ外食総研の調査によると、外食市場規模は前年よりも減少傾向にあり、回復のスピードにややブレーキがかかっている様子です。
本記事では、最新データをもとに今の外食市場の状況と飲食店が考えるべき対応策を整理してお伝えします。
✅ 外食市場規模:コロナ前の86.2%、4カ月ぶりに鈍化
- 市場規模:3,162億円(前年同月比 -73億円)
- 外食実施率:68.0%(前年比 -2.2pt)
- 外食頻度:月3.98回(前年比 -0.02回)
- 外食単価:2,961円(前年比 +48円)
ポイントは「頻度の低下」。全体的に「外食した人の割合」は維持しているものの、「回数」が減少しており、結果として市場規模が前年割れに。
✅ 地域別の傾向:関西圏は回復、首都圏はやや減速
- 首都圏:
市場規模:1,950億円(前年比 -110億円)
外食頻度:4.15回 → -0.10回
外食単価:3,029円 → -7円 - 関西圏:
市場規模:848億円(前年比 +43億円)
外食頻度:3.89回 → +0.10回
外食単価:3,033円 → +212円 - 東海圏:
市場規模:363億円(前年比 -6億円)
外食頻度:3.52回 → +0.07回
関西圏は「単価アップ」と「頻度アップ」が同時に進み、他地域と比較して健闘しています。
✅ 業態別:落ち込んだのは和食・焼肉・中華。伸びたのはファストフード!
前年より市場規模が減少した主な業態:
- 和食料理店(-63億円)
- 焼肉・ステーキ・ハンバーグ(-34億円)
- 中華料理店(-20億円)
一方で、回復・成長が見られた業態はこちら:
- ファストフード:2019年比133.5%
- お好み焼き・鉄板焼き:同116.6%
「手軽で満足度の高いメニュー」「少人数や短時間で利用できる形態」が選ばれているようです。
✅ 飲食店が取るべきアクション
今回のデータをふまえて、飲食店が考えるべき対策は以下のとおりです:
1. 「回数」が減った今、客単価と満足度の向上を意識
一度の食事体験で「また来たい」と思わせる、リピートを促す接客と品質が重要です。
2. 需要がある業態・メニューの特徴を分析
お好み焼き、鉄板焼き、ファストフード的な要素を自店舗に応用できないか検討を。
3. 首都圏は集客強化、関西は単価維持がカギ
エリアごとの動向を把握し、価格戦略や広告の打ち方を調整しましょう。
4. 「選ばれる理由」を明確にする情報発信を
グルメサイト、SNS、Googleマップなどに「魅力が伝わる」写真やメニュー情報を掲載しておくことが集客力を左右します。
✅ まとめ
外食市場は徐々に回復しているとはいえ、全体としては油断できない状況が続いています。
一時的な流れではなく、継続的に選ばれる店舗になるためには、日々の経営判断が大切です。
業態別・地域別の傾向を参考にしつつ、春からの集客戦略を一歩先へ進めていきましょう!
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