「バーカロ」旋風が外食業界を変える——VANSAN、モスバーガーが仕掛ける新業態とは

2026年11月3日

🌱 大手が次の市場として狙う「バーカロ」

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
大手外食チェーンが、イタリア式の立ち飲みバル「バーカロ」業態に注目し始めています。
VANSANは既存店を転換した立ち飲みイタリアン「ミオバカロ」を試験出店し、モスバーガーも銀座で夜はバルに変わる都市型の新業態を展開しているとのことです。
なぜ今、大手が相次いでこの業態に動くのか。直近の市場データとあわせて読み解きます。

各社の動き

フードリンクの記事によると、大手外食が次の市場として「バーカロ」に注目しており、各社のアプローチは異なります。

  • VANSAN:既存店を転換し、立ち飲みイタリアン「ミオバカロ」を試験出店
  • モスバーガー:銀座で、夜はバルとなる都市型の新業態を展開
  • 記事のタイトルには、RYコーポレーションも動き出したと紹介されている

出典:フードリンク「『VANSAN』『RYコーポレーション』も動き出した。令和のイタリアン・バル本命『バーカロ』旋風」(2026年10月28日)
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2026/10/2871503.html

背景にある居酒屋市場の現在地

なぜ今バルなのか。
直近の市場データを見ると、居酒屋業態の厳しさがうかがえます。
2026年9月の外食全体の売上高は前年比107.3%と好調でしたが、居酒屋は客数が減少し、値上げとキャンペーンで補ってようやく売上高が前年をわずかに超えた状況でした。

出典:フードリンク「【外食市場26年9月】長雨・台風でも全体7.3%増。居酒屋は客数減を値上げとキャンペーンで相殺、売上高はギリ前年超え」(2026年10月28日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/10/2871238.html

従来型の居酒屋が客数減に直面するなか、既存店の転換や夜間の活用で新たな収益源を探る動きが、バーカロへの関心につながっていると考えられます(ここは記事の事例を踏まえた一般的な見方です)。

大手の新業態シフトは他にも

同日には、サンマルク、物語コーポレーション、東秀がうどん特化の新ポジショニングに挑んでいるという記事も出ています。
丸亀製麺・はなまるが手薄な領域を狙う戦略とされ、大手が「既存の主力から離れた新しい切り口」を探す流れは、バーカロにも通じています。

出典:フードリンク「丸亀・はなまるの「間隙」を突く。サンマルク、物語コーポ、東秀が挑む【うどん特化】新ポジショニング戦略」(2026年10月28日)
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2026/10/2861054.html

あなたのお店なら、「夜バル」でどれだけ上積みできるか

モスバーガーのように、昼の店舗を夜はバルとして活用した場合の効果を試算してみましょう。

  • 夜バルの1日あたりの来店客数を20人と仮定
  • 客単価を2,500円とする
  • 1日の売上:20人 × 2,500円 = 5万円
  • 月26日営業なら:5万円 × 26日 = 130万円/月

20人 × 2,500円 × 26日 = 130万円/月(夜バル追加による売上上積みの目安)

年間では130万円 × 12か月 = 1,560万円。
もちろん人件費や仕入れなどのコストは別途かかりますが、「すでに借りている場所の空き時間」を活用できる点が、新業態の中でも取り組みやすい要素です。

⚠ 注意点

上の試算は仮定の数字であり、実際の来店数は立地や時間帯に大きく左右されます。
昼と夜で客層・オペレーション・必要な許認可(酒類提供など)が変わるため、スタッフの負担や設備面の確認が欠かせません。
また、バーカロは大手が試験出店を始めた段階で、定着するかどうかはこれからです。
ブームに乗るだけでなく、自店の立地・客層に合うかを見極める必要があります。

📝 まとめ

居酒屋が客数減に直面するなか、大手は既存店の転換や時間帯活用で新しい収益の形を探しています。
バーカロはその有力な候補の一つです。
あなたのお店なら、空いている時間帯にバルを加えた場合、月にどれだけ上積みできそうでしょうか。