「10月1日」は外食業界のハレの日 ― ビール減税と日本酒の日にみる”記念日マーケティング”

🌱 10月1日は、外食業界にとっての”特異日”

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
2026年10月1日は、ビール系飲料の減税と「日本酒の日」が重なる特異日です。
この一日を軸に、外食チェーン各社がさまざまな販促を仕掛けています。
今回は、この”記念日マーケティング”の中身と、費用対効果まで含めた考え方を読み解いていきます。

ビール減税を逆手に取った「ダンダダン」のブランド切り替え戦略

肉汁餃子のダンダダンは、10月1日のビール減税に合わせ「餃子とビールは文化です。」フェアを実施します。

  • 従来のサントリーからキリン一番搾り生ビールへ提供銘柄を切り替え
  • 55円引き(603円)で提供
  • 税制変更という話題性の高いタイミングに、仕入れ先変更という経営判断まで重ねて話題化

出典:フードリンク「ダンダダン、ビール減税で「餃子とビールは文化です。」フェア 変わった、キリンに」(2026年9月24日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/2461435.html

「日本酒の日」を軸にした一斉プロモーション

「日本酒原価酒蔵」「個室居酒屋 天日」は、10月1日の「日本酒の日」に合わせ、日本酒40種を全品100円(税込110円)で提供する企画を展開します。
同チェーンは10月限定で最大11時間の時間無制限飲み放題(1,000円〜)も併せて実施しており、10月全体を”仕込み期間”として一貫したキャンペーン設計をしている点が特徴的です。

出典:PR TIMESグルメ「【日本酒40種全品¥100(税込¥110)】10月1日『日本酒の日』キャンペーン!|日本酒原価酒蔵、個室居酒屋 天日で開催」(2026年9月21日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000557.000055180.html

出典:PR TIMESグルメ「【最大11時間!好きなだけ飲める】1,000円(税込1,100円)〜で日本酒・生ビール・サワーなど30種の「時間無制限飲み放題」を10月限定で開催|日本酒原価酒蔵 全店」(2026年9月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000558.000055180.html

大手も「10月」を意識した施策を投入

松屋フーズホールディングスは10月より、新定期券「MATSUYA PASS」(アプリ版・カード版)の運用を開始します。
定食類は100円引き、牛めし・カレー・丼類は70円引きとなる回数制限なしのサービスです。
また物語コーポレーションは、カルビ丼チェーン「焼きたてのかるび」の40店舗目を愛知県安城市に出店するなど、大手チェーンも10月というタイミングに合わせた施策・出店を集中させています。

出典:PR TIMESグルメ「【松屋】アプリ版とカード版の2タイプ定期券「MATSUYA PASS」運用開始」(2026年9月22日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001013.000047538.html

出典:フードリンク「物語コーポ「焼きたてのかるび」40店舗に 業態開発力で韓丼を追う、吉野家は?」(2026年9月25日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/2564719.html

あなたのお店なら、”記念日企画”の投資はいくらまで許容できるか

記念日マーケティングの魅力は、既存メニューやオペレーションを大きく変えずに話題を作れる点にあります。
ただし、値引きは実質的な”販促投資”であり、どこまでなら許容できるかを事前に試算しておく必要があります。

ダンダダンの「55円引き」を例に、簡単な試算をしてみましょう。

  • 通常価格658円のビールを55円引き(603円)で提供
  • 原価率を仮に30%(197円)とすると、通常時の粗利は461円、値引き後の粗利は406円
  • 1杯あたり55円の粗利減 → 1日50杯出た場合:55円 × 50杯 = 2,750円/日の”販促投資”

55円 × 50杯 = 2,750円/日(記念日1日あたりの投資額)

この2,750円が、SNS拡散や話題化による新規客の獲得、あるいはリピーター化にどれだけつながるかが、企画の成否を分けます。
記念日企画は「いくらまでなら払えるか」を先に決めてから設計するのがポイントです。

⚠ 注意点

「◯◯の日」に便乗する企画は数多く、埋もれてしまうリスクもあります。
仕入れ先の切り替えのように、単なる値引きではなく”経営判断そのもの”を話題化できると差別化になりやすい一方、値引き幅を大きくしすぎると、記念日が終わった後の通常価格への反動(客離れ)を招くこともあるため注意が必要です。

📝 まとめ

税制変更や業界特有の記念日は、日付に「理由づけ」を持たせることで販促の説得力が高まります。
あなたのお店でも活用できそうな記念日はないか、そしてその企画にいくらまでの”投資”なら許容できるか、一度整理してみてはいかがでしょうか。

値上げの秋、なのに食べ放題は加速中? 外食業界に見る「二極化」の値付け戦略

🌱 値上げの秋なのに、”驚異のコスパ”企画が止まらない

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
2026年10月、外食業界では値上げのニュースが相次ぐ一方で、驚くほど挑戦的な食べ放題・飲み放題企画が次々と発表されています。
スターバックスは年内2度目の値上げに踏み切る一方、居酒屋や焼肉店では「1杯70円」「1,000円で11時間飲み放題」といった攻めの価格施策が広がっています。
一見矛盾するこの動き、実は外食企業が置かれた立場の違いを映し出しているようです。
今回はその中身と、そこから見えてくる価格戦略のヒントを整理します。

スターバックス、年内2度目の値上げ ― “じわじわ型”の価格改定

スターバックス コーヒー ジャパンは10月9日より、定番ビバレッジを4〜35円、フードの一部を10〜30円値上げします。

  • 2026年2月に続く、年内2度目の値上げ
  • 年初来累計では約10%の上昇に
  • 一度に大きく上げず小幅な値上げを分散させることで、客離れを防ぐ狙いとみられる

出典:フードリンク「スタバ、今年2度目の値上げを10月に じわじわ作戦」(2026年9月24日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/2460315.html

その裏で加速する”驚異のコスパ”食べ放題・飲み放題

値上げの動きとは対照的に、話題性の高い低価格企画も相次いでいます。

  • 西葛西「ホルモン焼肉しまちゃん」:食べ放題全3コースでハイボール・サワーが何杯でも1杯70円(税込77円)。さらに希少部位「和牛コウネ」を価格そのままで追加
  • 「日本酒原価酒蔵」:10月限定で1,000円(税込1,100円)から最大11時間の時間無制限飲み放題(日本酒・生ビール・サワーなど30種)を実施
  • 「ステーキのあさくま」:肉の日にサーロイン・テンダーロイン・ランプ3種すべてを料金据え置きで50%増量
  • 「イタリアン食べ放題チーズミートガーデン」:プレミアム食べ放題コースに追加1,100円でチーズ食べ放題を提供

出典:PR TIMESグルメ「ハイボールもサワーも何杯飲んでも1杯70円(税込77円)!西葛西「ホルモン焼肉しまちゃん」、食べ放題全3コースで新サービス」(2026年9月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000188900.html

出典:PR TIMESグルメ「【最大11時間!好きなだけ飲める】1,000円(税込1,100円)〜で日本酒・生ビール・サワーなど30種の「時間無制限飲み放題」を10月限定で開催|日本酒原価酒蔵 全店」(2026年9月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000558.000055180.html

出典:PR TIMESグルメ「【ステーキのあさくま】肉の日 お客様感謝デー開催!サーロイン・テンダーロイン・ランプ、3種類すべて50%増量!」(2026年9月22日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000289.000030130.html

出典:PR TIMESグルメ「【梅田、チーズ食べ放題が1100円!?】肉を食べに来たはずなのにチーズまで好きなだけ」(2026年9月23日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000172054.html

なぜ両極端な戦略が同時に成立するのか

ブランド力と客単価で勝負する大手チェーンと、圧倒的コスパ・エンタメ性で話題化と固定客化を狙う個店・中堅チェーンとでは、そもそも戦っている土俵が違います。
前者は既存顧客基盤の維持を前提に、離脱されない範囲で小刻みに値上げを重ねる戦略。
後者は「◯円で△△し放題」という分かりやすいインパクトでSNS拡散と新規集客を狙う戦略です。
原材料費・人件費の上昇という同じ環境の中で、目的が「既存客の維持」か「新規客の獲得」かによって、真逆に見える打ち手が選ばれているといえます。

あなたのお店なら、”ロスリーダー価格”は成立するか?数字で確認する

「1杯70円」のような目玉価格は、単体では確実に赤字です。
成立させるには、その価格で来てもらった分をどこかで回収する設計が欠かせません。
ここでは、ドリンクを目玉価格にした場合の回収シミュレーションを示します。

  • 現状の客単価が5,000円(ドリンク3,000円+フード2,000円)の店を想定
  • ドリンクを1杯70円均一に変更した場合、1人3杯として:70円 × 3杯 = 210円
  • 客単価5,000円を維持するには、フード注文を:5,000円 − 210円 = 4,790円まで引き上げる必要がある

4,790円 ÷ 2,000円 ≒ 従来の約2.4倍のフード注文が必要

つまり「ドリンク70円」という打ち手が成立するのは、フード注文を大幅に押し上げる仕組み(希少部位の無料追加、名物メニューの強化、注文点数を増やす提供スタイルなど)とセットになっている場合に限られます。
目玉価格だけを真似ても、フード側の設計がなければ単なる値下げで終わってしまいます。

⚠ 注意点

“じわじわ値上げ”戦略は、ブランド力と客数のボリュームがあって初めて機能します。
中小店舗が同じペースで小刻みな値上げを続けると、値上げ疲れによる客離れを招くリスクの方が大きくなりがちです。
逆に低価格企画は、フード側の粗利設計を誤ると集客できても利益が残らない結果になりかねません。自店がどちらの土俵で戦っているのかを見極めた上で、価格戦略を選ぶことが重要です。

📝 まとめ

値上げと食べ放題強化は、一見矛盾しているようで、実はどちらも「客数と客単価のどちらを軸に据えるか」という同じ問いへの異なる答えです。
あなたのお店では、値上げによる客単価アップと、集客企画によるフード注文喚起、どちらの設計により力を入れるべきでしょうか。一度、数字で試算してみてはいかがでしょうか。

ロボットが鍋を振る店、無人でも回る店 ― 人手不足時代の飲食店経営図鑑

🌱 同じ一日に報告された、正反対の”人手不足対策”

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
深刻化する一方の人手不足に、飲食業界は対照的な二つの答えを出し始めています。
一つはロボットや無人化による省人化、もう一つはマニュアルに頼らず人の力を最大化する”属人経営”です。

実は同じ一日の業界ニュースの中に、この両極端な事例が同時に報告されていました。
人手不足という同じ課題に対して、飲食店がどんな処方箋を選び始めているのか、具体的な事例から読み解いていきます。

鍋振りをロボットに任せる「ロボ町中華」

味坊集団は、茨城県守谷市に新業態「ロボ町中華・炒炒」をオープンしました。

  • 重労働とされる”鍋振り”の工程をロボットに代行させる新業態
  • 調理品質の安定化と、人手不足への対応を同時に実現
  • 属人性の高かった中華料理の調理工程を標準化する狙い

出典:フードリンク「味坊集団、「ロボ町中華」を出店 鍋振りをロボットが代行」(2026年9月16日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1561826.html

完全無人でも全国60店舗超。「セルフカフェ」の拡大

完全無人カフェチェーン「セルフカフェ」は、東京・世田谷区の千歳烏山に新たに出店しました。

  • 400円程度のドリンク1杯で時間無制限に利用できるシンプルなモデル
  • 事前登録やアプリ不要で使える手軽さが特徴
  • 月間利用者9万人、全国60店舗超まで拡大し、地価の高い都内でも成立

出典:フードリンク「無人カフェ「セルフカフェ」、世田谷・千歳烏山に 全国60店舗超、都内でも成り立つ」(2026年9月16日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1561231.html

一方で、あえてマニュアル化しない”属人経営”で急成長するFCオーナーも

省人化・無人化とは対照的に、”人”の力を前面に押し出す経営で成果を上げるプレイヤーもいます。
株式会社You Sunの横田敦也代表は、「ラーメン魁力屋」と「山本のハンバーグ」計15店舗を、マニュアル化しない”属人経営”で運営し急成長させています。
「40歳で年商15億円」を掲げ、IPOへの期待も高まっています。

出典:フードリンク「「ラーメン魁力屋」と「山本のハンバーグ」を15店舗。マニュアルを壊す”属人経営”で快進撃する異色のFCオーナー」(2026年9月16日)
https://www.foodrink.co.jp/management/2026/09/1585333.html

省人化と属人経営、あなたのお店はどちらに向いているか

この二つのアプローチは、対立というより「業態との相性」で選ばれているように見えます。
調理工程が標準化しやすい業態(町中華の鍋振り、ドリンク提供中心のカフェなど)は、ロボット導入や無人化との親和性が高い一方、ブランドの個性や店主の人間力そのものが売りになる業態は、属人経営の方が成長エンジンになりやすいといえます。

ここでは、省人化投資を検討する際の判断材料として、簡単な回収試算を示します。
仮に、鍋振り担当1名分の人件費(時給1,200円・1日8時間・月22日勤務)を、ロボット導入によって削減できるとします。

  • 削減できる人件費:1,200円 × 8時間 × 22日 = 211,200円/月
  • ロボット導入費用を仮に300万円とした場合:3,000,000円 ÷ 211,200円 ≒ 約14.2ヶ月で投資回収

300万円 ÷ 211,200円/月 ≒ 約14ヶ月で投資回収

回収期間が1年強に収まるかどうかは、省人化投資を判断する一つの目安になります。
逆に、属人経営で伸ばす場合は、採用時点でその人の個性・接客力・調理力をどう見極め、育てるかという”人への投資”が同じくらい重要になります。

⚠ 注意点

ロボット・無人化は初期投資が大きく、業態や客単価によっては回収に時間がかかります。
一方、属人経営は特定の人材への依存度が高くなるため、退職・独立リスクへの備え(引き継ぎ体制や複数人材の育成)が欠かせません。
どちらを選ぶにしても、”人への依存度をどこまで下げるか/上げるか”を意図的に設計することが重要です。

📝 まとめ

人手不足という同じ課題に対し、飲食業界は「機械に任せる」「人に賭ける」という対照的な処方箋を同時に進めています。
どちらが正解というより、自店の業態・立地・客層に合った選択をすることが重要です。
あなたのお店なら、省人化投資の回収は何ヶ月で見込めるか、あるいは属人経営を支える”エース人材”は誰か、一度整理してみてはいかがでしょうか。

「客単価8千円→5千円」焼肉業界に広がる”町焼肉”回帰の波

🌱 値上げ疲れの秋、焼肉業界に見え始めた”逆方向”の動き

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
9月も後半に入り、夏の値上げラッシュが一段落したと思いきや、焼肉業界では興味深い”逆方向”の動きが目立ち始めています。
コロナ後のインバウンド需要や高付加価値路線で客単価を引き上げてきたこの業界で、ここへきて相次いでいるのが「町焼肉」への回帰です。
この一週間だけでも、複数の焼肉チェーンが気軽に通える大衆価格帯へと舵を切りました。
値上げ疲れが叫ばれる中、飲食店はどこに次の一手を見出そうとしているのでしょうか。

客単価を8千円から5千円へ。「八王子焼肉 タマちゃん」の価格転換

エー・ピーホールディングスは、東京・八王子の焼肉店を「八王子焼肉 タマちゃん」としてリニューアルオープンしました。

  • 特製玉ねぎダレという”伝統”を受け継ぎつつ、厳選ホルモンや正肉の刺しメニュー、「ガリバタホイップ」など創意的なメニューで差別化
  • 客単価を従来の8,000円程度から5,000円程度へ大幅に引き下げ
  • より気軽に通える”町焼肉”としての再出発

出典:フードリンク「エー・ピー、「八王子焼肉 タマちゃん」出店」(2026年9月16日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1661859.html

出典:食べログマガジン「肉刺しメニューが充実!特製玉ねぎダレの”八王子焼肉”を受け継いだ”町焼肉”が誕生」(2026年9月19日)
https://magazine.tabelog.com/articles/505790

焼肉「ふたご」も原点回帰。社長就任1年の転換点

同じタイミングで、焼肉チェーン「ふたご」も動きを見せています。
森川氏の社長就任からちょうど1年を経て、原点である”町焼肉”路線への回帰を進めていると報じられました。
高価格帯・付加価値路線が一巡した焼肉業界で、複数のプレイヤーがほぼ同時期に同じ方向へ動いている点は見逃せません。

出典:フードリンク「焼肉「ふたご」、町焼肉に回帰 森川氏の社長就任1年」(2026年9月18日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1864752.html

なぜ今、”町焼肉”なのか

背景にあるのは、物価高・値上げ疲れによる客離れへの危機感です。
インバウンドや富裕層需要を取り込む高付加価値路線と、節約志向を強める国内客層という”二極化”のはざまで、価格帯そのものを見直す動きが焼肉業界にも波及していると考えられます。

同様の動きはラーメン業態でも見られます。
ガーデンは「油そば総本店」と他ラーメンブランドを組み合わせた”二刀流ハイブリッド”戦略を展開し、890円からの低価格メニューで節約志向の顧客を取り込んでいます。
焼肉に限らず、外食業界全体で”大衆価格帯”への揺り戻しが起きている可能性があります。

出典:フードリンク「ガーデン、油そばとの二刀流を他ブランドに波及」(2026年9月16日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1662738.html

あなたのお店なら、客単価を下げて成り立つか?数字で確認する

客単価を下げる決断は、感覚ではなく数字で成立するかどうかを確認する必要があります。仮に、1日20組・客単価8,000円で営業している焼肉店で試算してみましょう。

  • 現状の日商:8,000円 × 20組 = 160,000円/日 → 月商480万円(30日換算)
  • 客単価を5,000円に下げた場合、同じ月商480万円を維持するには:480万円 ÷ 5,000円 = 960組/月 = 32組/日
  • つまり、来客数を1日20組から32組へ、+12組(+60%)増やす必要がある

160,000円 ÷ 5,000円 = 32組(現状比+60%の集客が必要)

客単価を下げても原価となる肉のグラム数を変えなければ、原価率はむしろ上昇しやすくなります。
値下げが成功するかどうかは、「値下げ分を補う集客力があるか」「原価率の上昇を吸収できる購買・仕込みの工夫があるか」の2点にかかっています。

⚠ 注意点

客単価を下げる施策は、回転率の高い立地・客層でなければ簡単に赤字転落につながります。
特に焼肉業態は原価率がもともと高いため、値下げ幅と必要な集客増加率を試算せずに実施するのはリスクが大きいといえます。
また、既存の高単価顧客層が離反する可能性も踏まえ、客層の入れ替わりを前提とした収益設計が必要です。

📝 まとめ

“町焼肉”回帰は、値上げ疲れの反動として一時的な揺り戻しなのか、それとも構造的な価格帯の再編なのか、まだ見極めが必要な段階です。
ただ、価格を動かす前に「必要な集客増加率」を具体的な数字で把握しておくことは、どんな業態にも共通して欠かせません。
あなたのお店では、客単価を1,000円動かしたとき、何組の集客増加が必要になるか、一度計算してみてはいかがでしょうか。

坪単価で勝負する時代へ ― 個人店・小箱業態が仕掛ける”逆襲”の中身

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
大手チェーンの値上げ・客数減のニュースが続く一方、都内の路地裏では新しい個人店・小箱業態が次々と生まれています。
今回は、規模を追わず坪単価と専門性で勝負する店づくりの最新事例を見ていきます。

「小箱×専門性」で坪単価を稼ぐ個人店

出典:フードスタジアム「高円寺に『大衆割烹 立ち呑み 17番 オハコマエ』が開業」(2026年9月10日)
https://food-stadium.com/headline/39832/

  • エヌイーエス出身の齋藤智明氏が8月3日、高円寺に立ち呑み店「17番 オハコマエ」を開業
  • 刺身や逸品料理、90ml480円からの日本酒など、割烹レベルの和食を一人でも気軽に楽しめる業態
  • 30〜60代の顧客層を狙う

出典:フードスタジアム「赤羽に『スタンド ミハラシマート』が開業」(2026年9月11日)
https://food-stadium.com/headline/39875/

  • 佐野商店が赤羽に新店舗「スタンド ミハラシマート」をオープン。既存の「炭火晩酌屋はればれ」「藁と餡 COHARU」に続く3店舗目
  • 「コンビニのようについ寄りたくなる立ち飲み」がコンセプト
  • モツ煮込み串や漬け込みホッピーが好評で、開業3ヶ月で坪月商47万円を記録

老舗の技術×新業態というアプローチ

出典:飲食店ドットコムジャーナル「人形町『Pizza Tane』のブランド戦略は?」(2026年9月8日)
https://www.inshokuten.com/foodist/article/8384/

  • サワードウ生地を使ったピッツァが評判で連日2〜3回転する人形町「Pizza Tane」
  • 系列ベーカリーの酵母を生かした新業態開発が話題

出典:食べログマガジン「もちもち自家製麺と丁寧に炊いた出汁を堪能。京うどんの名店『夢吟坊』がオープン」(2026年9月8日)
https://magazine.tabelog.com/articles/504757

  • 1992年創業の京うどん名店「夢吟坊」が下北沢に新店舗
  • 利尻昆布と鰹節の出汁、毎日店内製麺の自家製麺が特徴

出典:食べログマガジン「〈食べログ3.5以下のうまい店〉日本フランス料理界のレジェンド伝授の〆カレーに感動!」(2026年9月12日)
https://magazine.tabelog.com/articles/504904

  • 麻布十番の隠れ家フレンチ「Nose Savoir-Faire」は、日本フランス料理界の巨匠から薫陶を受けたベテランシェフ能勢和英氏が営む
  • 50年の経験を凝縮した古典と現代が融合した料理が特徴

経営者インタビューから見える成長のリアル

出典:フードスタジアム「【大山 正Presents】クロスロード〜外食経営者のルーツと転機〜 vol.28/株式会社KIWAMI代表取締役 阿波耕平氏」(2026年9月9日)
https://food-stadium.com/special/39855/

  • 中華の名店で料理人を目指すも薄給に直面して断念、ぐるなびでの営業経験を経て独立したKIWAMI代表・阿波耕平氏のインタビュー
  • わずか8坪で月商1,200万円を叩き出す店舗もあり、5年で30店舗・売上30億円を目標に掲げる

なぜ小箱業態は坪効率を出せるのか

これらの事例に共通するのは、「広さで稼ぐ」のではなく「密度で稼ぐ」発想です。

1つ目は業態の専門特化です。
ピッツァ、うどん、フレンチのカレーなど、扱う商品を絞り込むことで、原価管理とオペレーションの両方をシンプルにできます。
専門特化した店は、メニュー数が少ない分、仕込みや在庫の無駄が出にくく、少人数でも高い坪効率を実現しやすくなります。

2つ目は立ち飲み・カウンター中心の設計による回転率の高さです。
オハコマエやミハラシマートのように、着席せず立って飲食するスタイルは、同じ坪数でもより多くの客を受け入れられ、坪単価を押し上げます。

3つ目は、老舗の技術やレシピという「無形資産」の活用です。
Pizza Taneの酵母、夢吟坊の出汁、Nose Savoir-Faireのシェフの経験のように、他店が簡単には真似できない技術的な裏付けがあることで、狭い店舗でも高い客単価・リピート率を実現できています。

自店の「坪単価」を数字で確認してみる

坪単価経営の発想を、自店に当てはめて考えてみます。
KIWAMI代表の事例(8坪で月商1,200万円)は坪月商150万円という極端な例ですが、ミハラシマートの坪月商47万円は、個人店にとってより現実的な目標値として参考になります。

仮に、自店が20坪で月商400万円だとすると、坪月商は20万円です。
もしオペレーションの見直しや専門特化によって坪月商を30万円まで引き上げられれば、20坪×30万円=600万円となり、月200万円、年間2,400万円の増収に相当します。
広さを変えずに坪単価を上げる余地がどれだけあるかを把握することが、最初のステップになります。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 自店の坪月商(月商÷坪数)を計算したことがあるか
  • メニュー数を絞り込んで、専門特化できる強みがあるか
  • 立ち飲み・カウンター化など、同じ坪数でも回転率を上げられる余地がないか
  • 自店ならではの技術・レシピ・仕入れルートなど、他店が真似しにくい「無形資産」を言語化できているか

⚠ 注意点

専門特化やカウンター化は坪効率を上げる一方、客層を絞り込むことにもなります。
オハコマエが30〜60代という客層を明確に狙っているように、誰にでも合わせようとするのではなく、坪単価を最大化できる客層を明確に定めたうえで業態を設計することが重要です。

📝 まとめ

大箱チェーンが値上げと客数減に苦しむ一方、坪単価と専門性で勝負する個人店・小箱業態は着実に成果を上げています。
自店でも、坪月商という指標で現状を数字化し、専門特化や無形資産の活用によって坪効率を高める余地がないか、この機会に見直してみることをおすすめします。

二極化する外食業界 ― 値上げの夏、「勝ち組」と「負け組」を分けたもの

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
2026年8月、外食業界を大きく揺るがしたのは記録的な豪雨と物価高でした。同じ逆風の中で、明暗がくっきり分かれた各社の8月度実績を見ていきます。

「淘汰」が進む現実:倒産80件、大手との格差拡大

出典:フードリンク「8月の飲食店倒産80件、年間最多ペース 大手の一人勝ち続く」(2026年9月11日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1170553.html

  • 2026年8月の飲食業倒産は80件で、前年同月比42.8%増。30年間で最多ペース
  • 個人企業が全体の約4割を占め、物価上昇と人手不足で小規模店舗の経営が悪化
  • 大手チェーンとの経営格差が拡大している

苦戦する大手チェーン:くら寿司・鳥貴族・あさくま・源ちゃん

出典:フードリンク「【決算速報9/11①】鳥貴族・エターナル1割減益、次期予想で利益半減 くら寿司4割減益」(2026年9月11日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/11155912.html

  • くら寿司は営業利益45.2%減。国内事業が4割減益、北米事業は6億円の赤字
  • 鳥貴族運営のエターナルホスピタリティグループは営業利益10.4%減、翌期予想は60億円から30億円へ半減
  • 鳥貴族は10月1日から均一価格を390円から410円へ再値上げすると発表

出典:フードリンク「あさくま【27年1月期中間】京都出店コストで減益」(2026年9月11日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1171715.html

  • あさくまは京都への新規出店コストが響き減益、下期は7%超の営業利益率が必要な状況

出典:フードリンク「『源ちゃん』サイプレス【26年8月】既存客数3ヶ月連続マイナス」(2026年9月10日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1060805.html

  • 「築地食堂源ちゃん」運営のサイプレスは、既存店客数が前年比4.3%減で3ヶ月連続マイナス
  • 客単価3.5%増で補うも全店売上は0.9%減。2025年11月の値上げ以降続く客数減が懸念材料

好調を維持する企業:山岡家・串カツ田中・ダンダダン

出典:フードリンク「【決算速報9/11②】山岡家、過去最高売上と利益 ダンダダンは黒転」(2026年9月11日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/11173104.html

  • 丸千代山岡家は2027年1月期第2四半期で売上高228億68百万円(15.4%増)、営業利益24億87百万円(27.0%増)と過去最高を記録
  • 既存店売上は52ヶ月連続プラス、アプリ会員数は約223万人に拡大
  • NATTY SWANKYホールディングス(肉汁餃子のダンダダン)は赤字から黒字に転換

出典:フードリンク「串カツ田中【26年8月】豪雨にもかかわらず客数増」(2026年9月10日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/1061656.html

  • 串カツ田中は豪雨の影響下でも客数が増加

明暗を分けたのは「顧客の囲い込み」と「話題作り」

苦戦組と好調組を並べると、いくつかの違いが見えてきます。

苦戦組に共通するのは、値上げやコスト増への対応を「価格」だけで行っている点です。
鳥貴族の再値上げ、源ちゃんの客単価上昇による補填はいずれも、客数減少という副作用を伴っています。
あさくまの新規出店コスト、くら寿司の北米事業赤字のように、投資先行のコスト増が重荷になっているケースもあります。

一方、好調組に共通するのは、価格以外の要素で顧客をつなぎとめる仕組みです。
山岡家のアプリ会員223万人という数字は、値上げに頼らずとも繰り返し来店してもらえる基盤を示しています。
ダンダダンはウルトラマンとのコラボキャンペーンなど、話題作りによる集客を継続的に行っています。
串カツ田中が豪雨下でも客数を維持できたのも、天候に左右されにくい固定客基盤があるためだと考えられます。

つまり、値上げそのものの是非よりも、「値上げしても離れない理由を、価格以外にどれだけ用意できているか」が明暗を分けているということです。

自店の「囲い込み」を数字で確認する

たとえば、月750組が来店する店舗で、スタンプカードや公式LINE・アプリ会員化によって再来店率が現状の20%から30%に改善したとします。
月750組のうち20%(150組)がリピーターだった状態から、30%(225組)に増えると、客単価3,000円換算で月22万5,000円の増収、年間では270万円の増収に相当します。
値上げによる客単価アップよりも、リピート率の改善の方が売上への影響が大きいケースは珍しくありません。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 自店に、価格以外で顧客をつなぎとめる仕組み(会員証、公式LINE、アプリ、スタンプカードなど)があるか
  • 値上げを検討する際、値上げと同時に「話題性」や「再来店の理由」もセットで用意できているか
  • 天候不順や外部環境の変化があっても客数が落ちにくい、固定客基盤ができているか

⚠ 注意点

顧客の囲い込みは重要ですが、山岡家のような大手と同じ規模のアプリ投資は個人店・小規模チェーンには現実的ではありません。
まずは無料の公式LINEやスタンプカードなど、低コストで始められる仕組みから着手し、値上げに頼らない集客の土台を作ることが優先です。

📝 まとめ

2026年8月の決算を見ると、外食業界の二極化がはっきりと表れています。
値上げそのものが問題なのではなく、値上げに頼らずに顧客をつなぎとめる仕組みを持っているかどうかが明暗を分けています。
自店でも、価格以外の「また来たくなる理由」を作れているか、この機会に見直してみることをおすすめします。

「値上げ疲れからの転換点」― 外食チェーンが挑む”客数回復”の模索

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
値上げが当たり前になった外食業界ですが、ここにきて少し潮目が変わりつつあります。
今回は、値付けをめぐる各社の判断から、今の空気を読み解いていきます。

深夜料金という新しい選択肢

出典:フードリンク「ココイチ、深夜料金7%導入 採用広がるが、吉野家は未だ」(2026年8月31日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/3161647.html

  • カレーハウスCoCo壱番屋が9月1日から、22時〜翌5時の注文に7%の深夜料金を加算
  • 一部トッピング価格も値上げ
  • ファミレス・ファーストフード業界で深夜料金導入の動きが広がる一方、吉野家は未導入で、夕方利用の割引施策を展開している

一律値上げではなく、「深夜という特定の時間帯だけ価格を変える」という値付けの選択肢が広がってきていることが分かります。

唐揚げ店は「ブームから定着」へ

出典:フードリンク「『唐揚げ店』倒産9割減 100店舗以上の定着チェーンも3ブランド」(2026年9月3日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/0362303.html

  • 唐揚げ専門店の倒産件数は2026年1〜8月で2件、前年同期の15件から9割減
  • 過当競争の緩和と原材料高騰による淘汰が進み、「ブームから定着」へ移行
  • ただし店舗数を大きく減らしたチェーンもあり、家賃の低い立地が生存条件になっている

倒産減少は業界にとって明るいニュースですが、その裏では「家賃が高い立地では生き残れない」という選別が進んでいる点に注意が必要です。

値上げ失敗から学ぶ、客数回復戦略

出典:フードリンク「『町田商店』ギフト【26年8月】客数増への好転換続く 値上げ失策の痛い経験生きる」(2026年9月4日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/0462741.html

  • ギフトホールディングス運営の「町田商店」は2026年8月度実績で客数増加への好転換が継続
  • 過去の値上げ失策の経験を踏まえ、客単価上昇を1%以内に抑えつつ、客数回復を優先する戦略に転換

かつて値上げで客離れを経験した町田商店が、あえて客単価の上昇幅を絞ってでも客数を取りにいく方針へ切り替えた点が今回のポイントです。

「上げる」から「戻す」へ、値付けの優先順位が変わってきている

3つの事例を並べると、共通しているのは「一律値上げ」ではなく「メリハリのある値付け」への転換です。
深夜料金は、コストが増える時間帯だけをピンポイントで値上げする方法です。
町田商店の事例は、過去の値上げで失った客数を取り戻すために、あえて値上げ幅を抑える判断です。
唐揚げ業態の淘汰も、コスト構造(特に家賃)に見合わない値付け・立地の店が退場している結果と読み取れます。

つまり、値上げそのものをやめるのではなく、「どこで、いくら、誰に対して値上げするか」を細かく設計する段階に業界全体が移ってきていると言えます。

自店の値付けに置き換えて確認すべきこと

町田商店の事例を参考に、簡単な試算をしてみます。
仮に、月1,000組・客単価3,000円(月商300万円)の店舗が、過去に10%の値上げ(客単価3,300円)を行い、客離れで客数が15%減(850組)したとします。
この場合の月商は280万5,000円で、値上げ前より減収です。

ここで町田商店のように、値上げ幅を1%(客単価3,030円)まで抑え直し、客数が950組まで回復したとすると、月商は287万8,500円になります。
値上げ幅を欲張るよりも、客数の回復を優先した方が、結果的に売上が高くなるケースがあることが分かります。

あわせて、深夜営業や特定の時間帯を持つ店舗であれば、その時間帯だけ加算料金を設定する方法も検討の余地があります。
深夜帯はアルバイトの深夜割増賃金(通常時給の25%増)が発生するため、深夜料金7%程度でもこのコスト増の一部を吸収できる可能性があります。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 過去に行った値上げで、客単価は上がったが客数が減り、結果的に売上が落ちていないか
  • 一律値上げではなく、コストが増える時間帯・曜日だけに絞った加算ができないか
  • 自店の家賃が売上に対して高すぎないか(唐揚げ業態の事例のように、家賃の重さが生存条件を左右する)

⚠ 注意点

値上げ幅を抑えて客数回復を狙う戦略は、原価上昇分を十分にカバーできない可能性もあります。
町田商店のように、客単価上昇を抑える代わりに、原価管理やオペレーション効率化など他の面でコストを吸収する仕組みとセットで検討する必要があります。

📝 まとめ

外食業界の値付けは、「とにかく値上げする」フェーズから、「客数を落とさない値上げ」を模索するフェーズに移りつつあります。
自店でも、過去の値上げが客数にどう影響したかを振り返り、一律値上げではなくメリハリのある値付けができないか、この機会に見直してみることをおすすめします。

「34歳社長が老舗を買う時代」― 外食業界で加速するM&A・事業承継ラッシュ

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
この一週間、外食業界のニュースを追っていて目についたのは「買収」「承継」という言葉の多さでした。閉店や倒産ではなく「引き継がれる」形での業界再編が進んでいるので、今回はこの動きを取り上げます。

老舗うどん店が選んだ「店舗を売らないM&A」

出典:飲食店ドットコムジャーナル「立ち退き迫る老舗うどん店が選んだ『店舗を売らないM&A』とは?」(2026年9月2日)
https://www.inshokuten.com/foodist/article/8397/lead/

  • 東京の一等地で50年以上営業してきた老舗うどん店が、建物取り壊しによる立ち退きに直面
  • 店舗そのものを売却するのではなく、「屋号とレシピだけを引き継ぐ屋号承継」という新しいM&Aスキームを選択
  • ブランド価値を維持したまま事業を存続させる手法として紹介されている

34歳経営者が17年続く焼き鳥チェーンを買収

出典:フードリンク「【速報】34歳・Mostfun大崎氏が『やきとん木々家』の買収を発表」(2026年9月3日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/03110001.html

  • Mostfun代表・大崎氏(34歳)が、約17年の歴史を持つ「やきとん木々家」の買収を発表
  • 「従業員満足度世界一」と「2030年100店舗」の両立を掲げる次世代経営者による戦略的M&A

同様の動きとして、投資会社ミライニホンベンチャーズが、福岡発・30年以上の歴史を持つ焼肉ブランド「ヌルボン」13店舗をJR九州から買収したことも報じられています(2026年9月2日)。

出典:フードリンク「投資会社、焼肉『ヌルボン』13店舗をJR九州から買収」
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/0261637.html

異業種参入・大手の選択と集中も進む

貸会議室大手のTKPは、仕出し・ケータリング事業を展開する味工房スイセンを完全子会社化しました(2026年9月3日)。

出典:フードリンク「貸会議室TKP、仕出し・ケータリングを完全子会社化」
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/0362017.html

一方、大手のハウス食品は、傘下のカレーハウスCoCo壱番屋の売却を検討していると報じられました。壱番屋側は非公開化を含む検討を認めつつ「決定事実はない」とコメントしており、度重なる値上げによる客離れが背景にあるとみられています(2026年9月1日)。

出典:フードリンク「ココイチ、ハウス食品が売却か」
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/09/0161423.html

なぜ今、「引き継がれる」動きが増えているのか

これらの事例に共通するのは、後継者不在や収益構造の見直しといった「守りの理由」だけでなく、買い手側の多様化という「攻めの要因」です。
かつては同業の大手チェーンが買収する例が中心でしたが、今回のニュースでは34歳の若手経営者、投資会社、異業種の貸会議室会社など、買い手の顔ぶれが広がっています。
人手不足やコスト高で単独での事業継続が難しくなる店が増える一方、ブランドや従業員、常連客といった無形の資産に価値を見出す買い手も増えているため、「閉店」ではなく「引き継ぎ」という着地点が選ばれやすくなっていると考えられます。

自店の事業承継、選択肢を今のうちに整理しておく

後継者問題は、多くの個人店・小規模チェーンにとって他人事ではありません。
今回の事例は、選択肢が「親族に継がせる」か「畳む」かの二択ではないことを示しています。

  • 親族承継:子や親族に店を継がせる、従来型の方法
  • 従業員承継(MBO):長く勤めた従業員に経営権を譲る方法
  • 第三者承継(M&A):同業者、投資会社、異業種など第三者に店舗・会社ごと譲渡する方法
  • 屋号承継:店舗自体は畳んでも、屋号・レシピ・ブランドだけを第三者に引き継いでもらう方法(今回のうどん店の事例)

たとえば、月商300万円、営業利益率10%(月30万円、年360万円)の店舗を第三者承継する場合、M&Aの相場観として年間営業利益の3〜5倍程度が譲渡価格の目安になることが一般的です。
これに当てはめると、譲渡額はおおよそ1,080万円〜1,800万円というレンジになります。
屋号承継のように店舗自体を引き継がない場合は、のれん代(ブランド・レシピの価値)のみの評価となるため、これより低い金額になるケースが多いですが、「畳んで終わり」よりも大きな資産回収につながる可能性があります。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 自店の後継者問題について、親族承継以外の選択肢を検討したことがあるか
  • 立ち退きや契約終了などのタイムリミットが来る前に、事業承継の相談先(M&A仲介会社、商工会議所など)を把握しているか
  • 屋号・レシピ・常連客との関係など、店舗そのもの以外に価値として残せるものが自店にあるか

⚠ 注意点

M&Aや事業承継は、直前になって動き出すと交渉力が弱まり、買い叩かれるリスクが高まります。
今回のうどん店の事例のように、立ち退きなどの期限が見えている場合は特に、早い段階で専門家に相談し、複数の選択肢を比較検討する時間を確保することが重要です。

📝 まとめ

外食業界のM&A・事業承継は、単なる「淘汰」ではなく、買い手の多様化を背景にした「攻めの再編」へと性格を変えつつあります。
後継者問題や立地条件の変化を抱えている店舗は、畳む前に「引き継ぐ」選択肢がないか、早めに情報収集を始めておくことをおすすめします。

焼肉チェーンの拡大が止まらない ― 「焼肉の日」商戦とFC戦略から見る成長のカラクリ

こんにちは!
開業支援集団東京Ringです。
この一週間の記録を振り返ると、焼肉関連のニュースがまとまって目に入ってきました。
値上げの話題が多い外食業界の中で、焼肉業態がなぜ勢いを維持できているのか、今回はこの点を掘り下げてみます。

拡大を続ける焼肉チェーン、「焼肉こじま」は25店舗に

出典:フードリンク「焼肉こじま、直営・FCで25店舗に到達 池袋店の月商1500万が惹き付ける」(2026年8月27日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2764646.html

  • 焼肉こじまを運営する株式会社こじまが、直営・FC合わせて25店舗に到達
  • 月商1,500万円超という池袋店の好調が牽引し、「焼肉チェーン世界一」を掲げて急拡大中
  • 8月20日・29日にも新店舗をオープン予定

「焼肉の日」(8/29)に合わせた各社の商戦

出典:PR TIMES「店舗数日本一『大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん』焼肉の日は”ラム肉”でお腹いっぱい!」(2026年8月26日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000323.000020880.html

  • 店舗数日本一を謳う「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」が、8月29日の「焼肉の日」に合わせ人気商品を増量提供するキャンペーンを実施

出典:PR TIMES「【8/29(土)限定】8月29日は『焼肉の日』!宮崎牛や人気商品を特別価格で販売するミヤチクオンラインショップ『肉の日特別販売』を開催」(2026年8月28日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000148344.html

  • ミヤチクが「焼肉の日」に合わせ、宮崎牛など人気商品を特別価格で販売するオンライン限定セールを実施

周年施策で固定客をつかむ「七輪焼肉 安安」

出典:PR TIMES「【七輪焼肉 安安】おかげさまで26周年!感謝を込めた『創業祭』を9月1日(火)より関東店舗にて開催」(2026年8月28日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000178899.html

  • 七輪焼肉 安安が創業26周年を記念した『創業祭』を9月1日より関東の店舗で開催すると発表

なぜ焼肉業態は値上げ局面でも強いのか

これらの事例を並べると、焼肉業態にはいくつかの構造的な強みがあることが見えてきます。

1つ目は「セルフ調理」による人件費の抑えやすさです。客自身が肉を焼くスタイルのため、調理スタッフを最小限に抑えられ、原価上昇分を人件費の圧縮でカバーしやすい構造になっています。

2つ目は「語呂合わせの記念日」との相性の良さです。
8月29日の「焼肉の日(8=や、2=に、9=く)」のように、業態自体が記念日を持っていることで、毎年決まったタイミングで集客企画を打ちやすくなっています。

3つ目は、焼肉こじまや安安のように、FC展開や周年施策と組み合わせやすい「型化しやすい業態」であることです。
オペレーションがシンプルなほど、FC加盟店を増やしやすく、拡大スピードも上がります。

自店の集客・オペレーションに置き換えると

焼肉業態でなくても、この3つの発想は応用できます。

たとえば、通常のホールスタッフが1人で4テーブルを担当する店舗で、セルフ式(客が自分で盛り付ける・注文端末を使うなど)の要素を一部導入し、スタッフ1人分の人件費(時給1,200円×8時間=9,600円/日)を削減できたとすると、月25日稼働で24万円、年間では288万円の人件費削減になる計算です。
全てをセルフ化する必要はありませんが、一部工程だけでも見直せないか検討する価値はあります。

また、自店のメニューや業態にちなんだ「語呂合わせ記念日」を持っているかどうかも確認しておきたいポイントです。
もし該当する日があれば、焼肉の日のように毎年定例の集客企画として育てられます。

具体的に確認しておきたいのは、次の点です。

  • 自店のオペレーションの中で、一部でもセルフ化・簡略化できる工程がないか
  • 自店の看板メニューや業態にちなんだ記念日・語呂合わせが作れないか
  • 開業〇周年のタイミングを、単なる感謝イベントで終わらせず、来年以降も続く定例企画として設計できないか

⚠ 注意点

セルフ化は人件費削減に有効な一方、サービス品質や顧客体験の低下につながるリスクもあります。
焼肉業態がセルフ調理を「体験」として楽しんでもらえているのは、業態そのものへの理解が浸透しているためです。
導入する場合は、どの工程なら顧客体験を損なわずにセルフ化できるかを見極める必要があります。

📝 まとめ

値上げが相次ぐ外食業界の中でも、焼肉業態は人件費構造・記念日訴求・型化しやすいオペレーションという3つの強みで勢いを保っています。
自店でも、セルフ化できる工程や、育てられる記念日企画がないか、この機会に一度洗い出してみることをおすすめします。

「9月1日」に外食チェーンが一斉に動く理由 ― 値上げ・新商品・業態転換ラッシュから読むトレンド

こんにちは!
開業支援集団東京Ringです。

夏休みも終わり、新学期・新年度感のある9月がすぐそこまで来ています。
今回は、8月下旬に飲食業界で相次いだニュースを振り返りながら、「なぜ9月1日にこれだけ動きが集中するのか」を読み解いていきます。

値上げ組:ロイヤルホストとC-Unitedが9月から価格改定

出典:フードリンク「ロイヤルホスト、9月値上げ 既存店では客単6%増でも客数減らずだが」(2026年8月28日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2862608.html

  • ロイヤルホストは9月に価格改定(値上げ)を実施
  • 既存店の客単価はすでに6%増加しているが、客数は減っていないというデータが示されている

出典:フードリンク「C-United、コーヒーなど9月から値上げ コロワイドの稼ぎ頭」(2026年8月24日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2462730.html

  • コロワイド傘下のC-United(カフェ・ベローチェ、珈琲館、カフェ・ド・クリエなど全8ブランド)が、9月1日以降ブランドごとに順次値上げを発表

新商品・新業態組:鳥貴族、ほっともっと、すた丼屋、スタバも9月にかけて仕掛ける

出典:フードリンク「鳥貴族、チキンハンバーグ投入 キッズプレートに次いでファミレス客狙い」(2026年8月27日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2765015.html

  • 鳥貴族は9月1日より「格之進」監修のチキンハンバーグ2品を限定10万食で発売し、ファミレス層の取り込みを狙う

出典:PR TIMES「『ほっともっと』昼も夜も、いつでもお得に!”550ランチ”が登場」(2026年8月26日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001617.000054093.html

  • ほっともっとは9月1日より、全国2,421店舗で終日税込550円の「550ランチ」新シリーズを展開

出典:PR TIMES「『もう一度食べたい』の声に応え、50年以上の歴史を持つ人気メニューが復活!」(2026年8月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000017310.html

  • 「伝説のすた丼屋」は8月31日から、50年以上の歴史を持つ人気チャーハン7種を期間限定で復活販売

出典:フードリンク「スタバ、『マイ カスタマイズ バー』全店に設置 意図は、効率?集客?」(2026年8月27日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2763224.html

  • スターバックスは9月2日より全店舗に「マイ カスタマイズ バー」を導入し、トッピングを自由に追加できる仕組みでSNS発信や集客力向上を狙う

なぜ「9月1日」に集中するのか

背景の一つとして、2026年7月の外食市場の状況が参考になります。

出典:フードリンク「【外食市場26年7月】天候安定で客足回復 コラボとお得キャンペーン頼み感あり」(2026年8月26日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2653139.html

  • 2026年7月の外食市場は天候安定により客足が回復し、全体売上は前年比106.8%
  • ただし、コラボ企画や期間限定のお得なキャンペーンへの依存傾向が強まっているとも指摘されている

つまり、客足自体は戻りつつあるものの「割引・コラボ頼み」の集客構造になりやすい状況です。
そこに、夏休み明け・新学期という生活リズムの変わり目が重なる9月1日は、値上げの理由を説明しやすく、同時に新商品で話題を作りやすい、数少ない「区切りのタイミング」だと考えられます。
値上げと新商品投入を同時に行うことで、値上げの印象を新商品の話題性でやわらげる狙いもありそうです。

自店の値上げ・新施策のタイミングに置き換えると

ロイヤルホストの事例(客単価6%増でも客数が減っていない)は、値上げの実行タイミングと理由づけ次第で、客離れを抑えられる可能性を示しています。

たとえば、客単価3,000円・月750組が来店する店舗で、9月の生活リズムの変化にあわせて3%の値上げを行い、客数が変わらなかったとします。客単価は3,090円になり、月商は225万円から231万7,500円に、6万7,500円の増収です。
年間では約81万円の増収に相当します。逆に、タイミングが悪く客数が5%減ってしまった場合は、値上げ分を打ち消して実質減収に陥る可能性もあります。

具体的に検討しておきたいのは、次の点です。

  • 自店で値上げを予定している場合、夏休み明け・新学期・年度の節目など、理由を説明しやすいタイミングに合わせられないか
  • 値上げと同時に、話題性のある新メニューや復刻メニューをセットで打ち出せないか(すた丼屋の事例のように、既存メニューの「復活」も話題作りに使える)
  • 割引・コラボ企画に頼りすぎていないか、7月の外食市場データにあるような「頼み感」に自店も陥っていないか

⚠ 注意点

値上げのタイミングを節目に合わせることは有効ですが、理由の説明が伴わないまま実施すると、単なる便乗値上げと受け取られるリスクもあります。
ロイヤルホストのように「客単価は上がったが客数は減っていない」という結果を出すには、値上げ幅と商品価値のバランスを事前に検証しておくことが重要です。

📝 まとめ

9月1日という節目に、値上げ・新商品投入・業態刷新が集中したのは偶然ではなく、生活リズムの変わり目を活かした戦略的なタイミングだと考えられます。
自店でも、値上げや新施策を検討している場合は、こうした節目のタイミングに合わせられないか、そして割引頼みになっていないかを一度点検してみることをおすすめします。

丸亀製麺・王将・コメダが海外へ ― 外食チェーンの海外戦略、明暗を分けるもの

こんにちは!
開業支援集団東京Ringです。
今週は、日本の外食チェーンによる海外展開のニュースが立て続けに発表されました。
海外進出は自店には縁遠い話に思えるかもしれませんが、実は「新しいエリアに出店する」という判断軸として参考になる部分が多いので、今回取り上げます。

丸亀製麺、韓国で1年弱で4店舗。過去の失敗からの転換

出典:フードリンク「丸亀製麺、再上陸成功で韓国4号店 直営から、ロッテとの協業へ」(2026年8月21日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2164732.html

  • トリドールの丸亀製麺は、2012年に韓国へ初進出(直営)し一時12店舗まで拡大したが、コロナ禍の2021年撤退時には3店舗まで減少していた
  • 2025年9月、ロッテグループの「Lotte Global Restaurant Service」との協業で韓国に再上陸(直営ではなくFC型の協業)
  • 2026年4月に釜山、6月に空港店、8月に南楊州と出店が続き、再上陸から1年足らずで4店舗体制に
  • 2026年中に8号店、2030年までに35店舗を計画

王将はオーストラリアに独資子会社、コメダはタイに直営1号店

出典:フードリンク「餃子の王将、シドニーに独資で子会社設立」/流通ニュース(2026年6月)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/1863844.html

  • 王将フードサービスは2026年8月、オーストラリア・シドニーに100%出資の現地法人「Ohsho Food Service Australia」を設立(資本金約1億円)
  • 現在海外は台湾2店舗のみで、豪州は独資での新規挑戦。具体的な出店時期は未定

出典:フードリンク「コメダ、直営でタイ1号店 モーニングサービスも提案」(2026年8月20日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/2061907.html

  • コメダHDは2026年8月、タイ現地法人を通じてバンコクに直営1号店を年内出店予定と発表
  • 海外はすでに台湾・上海・香港・インドネシア・シンガポールで81店舗を展開しており、直営運営の実績とノウハウの蓄積がある
  • モーニングサービスなど日本と同じメニューに加え、現地向けオリジナルメニューも開発

WDIは北米の「添好運」事業から撤退

出典:フードリンク「WDI、海外の『添好運』直営から撤退」(2026年8月19日)
https://www.foodrink.co.jp/news/2026/08/1960953.html

  • WDIは北米(ニューヨーク、ラスベガス、ワイキキなど5拠点)で運営していた点心専門店「添好運」の事業展開権を、現地企業へ譲渡(譲渡額約2億4700万円)
  • 「海外事業再建に向けた選択と集中」の一環と説明。なお日本国内の添好運事業(4店舗)は継続する

明暗を分けたのは「直営か協業か」より「土地勘の有無」

4社を並べると、単純に「直営は失敗、現地パートナーとの協業は成功」とは言い切れません。コメダは直営でも、すでに5カ国・81店舗という運営実績の蓄積があるうえでの出店です。王将も独資ですが、まだ結果が出るのはこれからです。

むしろ注目すべきは、丸亀製麺自身の変化です。同じ韓国という市場で、2012年の直営進出では最大12店舗からコロナ禍で3店舗まで縮小したのに対し、2025年の再進出では現地の外食市場でトップシェアを持つロッテGRSと組んだことで、1年足らずで4店舗、2030年までに35店舗という計画にまで加速しています。同じ会社・同じ国であっても、「自社だけで手探りするか」「その土地に精通したパートナーと組むか」で、拡大スピードが大きく変わることを示す事例だと言えます。

自店の多店舗展開・新エリア出店に置き換えると

海外進出はハードルが高い話に見えますが、「不慣れな土地に出店する」という構造は、都内で2号店を別エリアに出す場合にも当てはまります。

たとえば、自社だけで新エリアの物件探しから商圏調査まで行う場合、担当者(月給30万円換算)が3ヶ月がかりで動くとすると、人件費だけで90万円かかる計算です。
加えて、土地勘がないまま出店した場合、開業後に立地のミスマッチが判明して閉店に至れば、内装費や保証金など数百万円単位の損失に発展するリスクもあります。

一方、その地域に精通した不動産会社や、地元の商工会・開業支援団体などと連携できれば、物件探索期間を1ヶ月程度に短縮でき、人件費を60万円ほど圧縮できるだけでなく、開業後の集客の立ち上がりも早まりやすくなります。

新エリアへの出店を検討する際に確認しておきたいのは、次の点です。

  • 出店予定エリアについて、自社だけで商圏調査・物件選定を行う体制になっていないか
  • その土地に精通した不動産業者、コンサル、地元ネットワークとの接点を持てているか
  • 過去に自社(または自分自身)が別エリアで出店に失敗した経験がある場合、その原因が「土地勘の不足」にあったかどうかを振り返れているか

⚠ 注意点

現地パートナーとの協業は、拡大スピードを高める一方で、ブランドイメージや品質管理を相手に委ねる部分が増えるというトレードオフもあります。丸亀製麺もロッテGRSのスタッフに対し日本での研修や現地への技術指導を行うなど、品質維持のための仕組みを別途整えています。パートナーに任せきりにするのではなく、品質管理の仕組みとセットで検討することが重要です。

📝 まとめ

今回の4社の動きから見えるのは、「直営か協業か」という二択そのものより、「その土地に精通したパートナーや情報をどれだけ持っているか」が拡大スピードを左右するという点です。新エリアへの出店を考えている場合は、自社だけで手探りするのではなく、その土地に詳しい存在と組む選択肢がないか、一度検討してみることをおすすめします。

回転寿司「110円戦争」再燃 ― くら寿司値下げの裏にあるもの

こんにちは!
開業支援集団東京Ringです。
夏の疲れも出てくる時期ですが、価格戦略という点で回転寿司業界が面白い動きを見せています。
今回はその中身を飲食店経営の視点で読み解いていきます。

くら寿司、最低価格を110円に。ただし「値下げ」だけではない

くら寿司は2026年9月4日から、寿司メニューの価格を全面的に見直すと発表しました。

出典:くら寿司公式プレスリリース「寿司メニュー価格改定のお知らせ」/グルメWatch(2026年8月20日)
https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2134100.html

  • 最低価格を115円から110円に値下げ(対象37品目)
  • 一方、これまで115円だった「サーモン」「ゆず塩かつおたたき」「生えび」など33品目は120円に値上げ
  • たまご焼き、ハンバーグなど子ども向け人気メニューはより手頃な価格に改定(ファミリー利用を意識)
  • 1皿で2種類のネタが楽しめる新商品「相盛り」を110円で初登場
  • 看板商品「熟成まぐろ」は120円に据え置き、業界最安値と位置付け

くら寿司は改定の理由について、原材料高騰や円安によるコスト上昇が続く中、AI活用などで効率化を進めてきたものの、自社努力だけで品質を維持するのが難しくなりつつあるためと説明しています。

スシローも「本鮪中とろ110円」フェアを展開中

出典:グルメWatch「スシロー”110円”の『あわび1貫』『本鮪中とろ』など夏の新メニューが登場」(2026年8月19日)
https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2132877.html

  • 「本鮪中とろ」「あわび1貫」を110円〜で提供
  • 販売期間:2026年8月19日〜30日(販売予定総数492万食が完売次第終了)
  • 同様のフェアは今年3月にも実施しており、季節ごとの集客施策として定着しつつある

実は「値下げ競争」ではなく「メニュー設計競争」

ここで注目したいのは、くら寿司もスシローも、単純に「全体を安くしている」わけではないという点です。

くら寿司は37品目を値下げする一方、33品目を値上げしており、実質的には「入口価格(110円)を目立たせつつ、他の商品でバランスを取る」メニュー構成の組み替えです。スシローも、期間・数量限定の目玉商品で話題を作る一方、通常メニューの価格帯は維持しています。

つまり、これは「安さで勝負する」というより、「一部の目玉商品を思い切って安く見せることで来店動機を作り、店全体の収益は他のメニューで確保する」という設計です。これは大手チェーンに限らず、個人店・小規模店でも応用できる考え方です。

自店でも使える「目玉価格×全体調整」のシミュレーション

たとえば、月間1,000組(客単価3,000円)が来店する店舗で考えてみます。看板メニュー1品を原価に近い110円台まで下げて集客の呼び水にし、月100食程度提供すると仮定します。通常この商品の価格が400円(原価150円、粗利250円)だとすると、110円への値下げで粗利は40円まで下がり、1食あたり210円の粗利減、月100食で21,000円の粗利減です。

一方、この目玉商品によって新規客が増え、他のメニューの単価を平均3%引き上げても客離れが起きにくくなったとします。客単価3,000円が3,090円になれば、月1,000組で売上は9万円増加します。

21,000円(目玉商品の粗利減)に対し、90,000円(全体単価上昇分)

という構図になり、目玉商品単体では赤字でも、全体では十分にプラスに転じる計算です。重要なのは、値下げした商品の損失額を必ず金額で把握したうえで、他のどこで回収するかをセットで設計することです。

具体的に確認しておきたいのは、次の点です。

  • 自店のメニューの中に、「原価ギリギリでも集客の起爆剤になる商品」を作れそうな候補があるか
  • その商品を安くした場合の粗利減少額を、月間の提供数ベースで具体的に計算できているか
  • 目玉商品以外のメニューの価格・原価構成を見直し、全体でバランスを取れる余地があるか

⚠ 注意点

目玉商品による集客効果は、原価管理と提供数の上限設定(くら寿司・スシローも品数限定にしている点がポイント)をセットで行わないと、赤字が際限なく膨らむリスクがあります。「安くする商品」と「上限数」「他メニューでの回収計画」の3点は必ずセットで設計してください。

📝 まとめ

回転寿司大手2社の動きは、単純な値下げ競争ではなく「目玉商品で来店動機を作り、全体で収益を確保する」メニュー設計の工夫です。自店でも、目玉になり得る商品の原価と、それによる粗利減少額をまず数字で把握し、他のメニューでどう回収するかをセットで考えてみることをおすすめします。

「販売不振」が9割。飲食業倒産が過去最多を更新、あなたの店の回転率は大丈夫?

飲み放題コースの原価、もう限界かもしれません。上半期の飲食業倒産が過去最多に

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。夏の暑さも一段落し、そろそろ忘年会シーズンに向けた仕込みを考え始める時期かもしれません。今回は、飲食業の経営環境が厳しさを増しているという最新のニュースをお届けします。

飲食業の倒産、上半期は過去最多に

読売新聞の報道によると、東京商工リサーチ(TSR)の調査で、飲食業の倒産件数が過去最多を更新したことが分かりました。

出典:読売新聞オンライン「〈飲み放題〉のビジネスモデルに限界も…人件費・原材料費の高騰に節約志向が追い打ち、飲食業の倒産件数が過去最多」(2026年8月15日)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260814-GYO1T00181/

  • 上半期(1〜6月)の飲食業倒産件数:509件(1997年の調査開始以来最多)
  • うち「居酒屋(酒場、ビアホール)」:118件(上半期として初めて100件超)
  • 原因別では9割が「販売不振」
  • 従業員10人未満の倒産が97.4%を占め、規模が小さい店ほど苦しさが際立つ
  • 決済代行会社「全東京」の破産により、日本飲食団体連合会のアンケート(172事業者回答)で約7割が資金繰り悪化と回答、平均被害額は1店舗あたり58万円

なぜ「居酒屋」に逆風が集中しているのか

TSRは「節約志向もあり、店内の滞在時間が長く、回転率が悪い居酒屋は逆風が強まる」と分析しています。記事で紹介されている大阪の居酒屋では、開店時(2023年)と比べてビールが1割上昇するなど仕入れ価格の上昇が続いており、3500円台の飲み放題コースをドリンクバー方式にするなど効率化を図っているものの、店主自身が「今はこのビジネスモデルが難しい」と明かしています。

これまで飲み放題は「お酒を多く飲んでもらうことで原価率を吸収する」仕組みでしたが、原材料費の高騰でその前提が崩れつつあります。加えて、大手チェーンの値上げが相次ぐ中、客離れを恐れて価格転嫁に踏み切れない店も多く、原価と価格のギャップがそのまま利益を圧迫する構図です。

自店の「飲み放題原価」を数字で確認する

たとえば、飲み放題コースの原価率を30%で設計していた店舗で、酒類の仕入れ価格が記事にあるように1割上昇したとします。原価3割・客単価3500円のコースなら、もともとの原価は1人あたり1,050円ですが、仕入れ1割上昇でこれが1,155円になり、1人あたり105円の原価増です。

1日50人が飲み放題コースを利用する店舗であれば、

105円 × 50人 × 月25日 = 131,250円

と、月あたり約13万円、年間では150万円を超える利益の目減りになる計算です。この金額を、コース価格の改定で吸収するのか、ドリンクバー化などの提供方式の見直しで吸収するのか、方向性を決めておく必要があります。

あわせて、決済代行会社の破産という今回のニュースを踏まえ、次の点も確認しておきたいところです。

  • 自店が飲み放題コースをどの原価率で設計しているか、直近の仕入れ価格変動を反映できているか
  • 忘年会シーズン(価格改定を打ち出しやすいタイミング)に向けて、値上げの告知方法・タイミングを検討しているか
  • 自店が利用している決済代行会社はどこか、入金サイクルや万一の破産時の補償の有無を把握しているか
  • 決済手段を1社に集中させず、複数の決済代行会社やキャッシュレス手段を分散できているか

⚠ 注意点

回転率の低さが逆風要因として指摘されている以上、単純な値上げだけでなく、滞在時間やオペレーションの見直しも合わせて検討する必要があります。値上げのみで客離れを招くと、記事にある「販売不振」型倒産のリスクをかえって高めてしまう可能性もあるため、価格改定は原価データと客数動向をセットで見ながら判断することが重要です。

📝 まとめ

飲食業の倒産は上半期で過去最多となり、特に居酒屋業態への逆風が強まっています。原材料費の高騰で「飲み放題」の原価前提が崩れつつある今、まずは自店の飲み放題コースの原価率を仕入れ価格の変動に合わせて再計算してみてください。あわせて、決済代行会社の破産という今回のニュースを機に、自店の決済まわりのリスクも一度点検してみることをおすすめします。

外国人採用、新規ルートが閉じたまま。今いる外国人スタッフの「定着」が採用戦略の鍵に

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。夏の繁忙期、人手のやりくりに苦労されているお店も多いのではないでしょうか。今回は、外国人採用に関わる大きな制度変更についてお届けします。

外食業の特定技能、新規受入れが4月から停止中

農林水産省と出入国在留管理庁は、2026年3月27日に「外食業分野における特定技能1号の新規受入れを2026年4月13日以降、原則停止する」と発表しました。

出典:出入国在留管理庁「特定技能『外食業分野』における受入れ上限の運用について」

  • 外食業分野の特定技能1号在留者数:2026年2月末時点で約4.6万人
  • 受入上限(2024〜2028年度の5年間累計):5万人
  • 2026年5月頃に上限超過の見込みとなり、上限到達前に新規受入れを停止
  • 2019年の制度創設以来、外食分野で初めての停止措置

2026年8月1日時点の日本経済新聞の報道でも、再開時期は未定のままとされています。

何が止まり、何が継続できるのか

停止の範囲を正しく理解しておくことが重要です。2026年4月13日以降に受理された申請について、以下のように扱いが分かれています。

止まっているもの

  • 海外から新たに呼び寄せる場合の在留資格認定証明書(COE)交付申請
  • 留学生など他の在留資格から特定技能(外食業)への変更許可申請

引き続き可能なもの

  • 既に特定技能で働いている外国人材の在留期間更新
  • 外食業分野内での転職に伴う申請(同業種間の転職は止まっていない)

つまり、「海外や他業種から新しく外国人を採用する」ルートは閉じていますが、「今いる外国人材を維持する」「同業種内で転職してきた人を受け入れる」ことは可能な状態です。

飲食店が今、確認・実践すべきこと

新規採用ルートが閉じている以上、当面は「採用重視」から「定着重視」への切り替えが現実的な対応になります。特に、外食業分野内での転職は引き続き認められているため、他店からの引き抜き・引き抜かれのリスクが今まで以上に高まっている点にも注意が必要です。

たとえば、特定技能で働くスタッフ1名が離職した場合、新規採用による補充ができないため、既存の日本人スタッフのシフトでカバーするか、外食業内転職者を採用するしか選択肢がありません。転職者の採用には人材紹介会社を通じるケースも多く、紹介手数料として理論年収の20〜30%程度(仮に年収300万円なら60〜90万円程度)がかかることもあります。離職を1件防ぐことは、この紹介コストをまるごと回避することに直結します。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 現在特定技能で働いているスタッフの在留期間・更新時期はいつか
  • 万が一離職した場合、新規採用ではなく同業種内転職者の採用しか選択肢がないことを踏まえた人員計画になっているか
  • 日本語教育や住環境サポートなど、定着率を上げるための取り組みを行っているか
  • 2027年4月に施行予定の「育成就労制度」など、中長期的な採用ルートの情報を継続的に確認しているか

⚠ 注意点

停止措置はあくまで「新規受入れ」が対象であり、既存スタッフの雇用継続や在留期間更新には影響しません。焦って現在のスタッフとの契約を見直す必要はありませんが、「今後増員したい」という計画がある場合は、当面は国内での代替採用手段(日本人採用、外食業内転職者の紹介受け入れなど)を並行して検討しておく必要があります。

📝 まとめ

外食業の特定技能1号は、2026年4月から新規受入れが停止したままで、8月時点でも再開時期は未定です。新しく外国人を採用するルートが閉じている今、まず確認すべきは「今いるスタッフの定着」と「同業種内転職者の受け入れ体制」の2点です。増員計画がある店舗は、育成就労制度など今後始まる新しい枠組みの情報もあわせてチェックしておくことをおすすめします。

9月に値上げ品目が今年最多に。今のうちに見直したい「仕入れ原価」の点検ポイント

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
夏の暑さも落ち着いてきましたが、これからの季節は仕入れ値の動きに注意が必要な時期に入ります。今回は、飲食店の仕入れに直結する値上げ動向のニュースをお届けします。

8月の食品値上げは2311品目、加工食品は前年の約7倍に

帝国データバンクが発表した「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年8月)によると、主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした8月の飲食料品値上げは2311品目、値上げ1回あたりの平均値上げ率は月平均15%となりました。

出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年8月
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260731-neage26y08/

分野別の内訳は以下の通りです。

  • 加工食品(ハム・ソーセージ、カップ麺、缶詰など):1,419品目(前年同月比 約7倍)
  • 調味料(だし製品など):589品目
  • 原材料(ゴマ、小麦粉、砂糖など):276品目

さらに、2026年通年の値上げ品目総数は、1〜11月までの判明分で1万8347品目に達しました。9月は4531品目と単月で今年最多となる見通しで、10月以降も高い水準の値上げが続くとされています。

なぜ「加工食品」に値上げが集中しているのか

今回の特徴は、原材料そのものよりも「加工食品」の値上げ幅が突出している点です。ハムやソーセージ、カップ麺、缶詰といった加工食品は、原材料費に加えて包装資材費・物流費・エネルギーコストが複合的に乗ってくるため、単純な原材料高よりも値上げ率が大きくなりやすい傾向があります。仕込みで加工食品や缶詰・レトルト類を使っている店舗ほど、影響を受けやすい状況だと言えます。

48,000円の人件費増と同じ発想で、原価も「数字」で捉える

以前、最低賃金の記事でもお伝えしましたが、コスト増は「なんとなく上がっている」で終わらせず、金額で捉えることが重要です。

たとえば、月間の食材原価が80万円の店舗で、そのうち加工食品・調味料の占める割合が3割(24万円)だったとします。今回のような15%の値上げがこの部分に及んだ場合、

24万円 × 15% = 36,000円

という計算になり、月あたり3.6万円、年間では43万円以上の原価増になる可能性があります。この金額を、メニュー価格の改定で吸収するのか、仕入れ先の見直しで吸収するのか、ロス削減で吸収するのか、今のうちに方向性を決めておく必要があります。

具体的に確認しておきたいのは、次の3点です。

  • 自店の食材原価のうち、加工食品・調味料・缶詰類が占める割合はどのくらいか
  • 直近3ヶ月で仕入れ先から実際に値上げ通知が来ている品目はあるか
  • メニュー価格改定を行う場合、9〜10月の値上げラッシュ前後のどのタイミングで実施するか

⚠ 注意点

値上げのたびにメニュー価格を都度改定すると、顧客の値上げ疲れを招きやすくなります。可能であれば、9月・10月の値上げ動向をまとめて確認したうえで、四半期に1回程度のペースでメニュー改定を検討する方が、顧客への説明もしやすくなります。

📝 まとめ

8月の食品値上げは2311品目、9月はさらに増えて今年最多の見通しです。加工食品・調味料を多く使う店舗ほど影響が大きくなるため、まずは自店の原価構成の中で「加工食品・調味料が何割を占めているか」を確認してみてください。そのうえで、値上げ分をどこで吸収するか(価格改定・仕入れ先見直し・ロス削減)を、値上げが本格化する9月前までに決めておくことをおすすめします。

なぜ今、立ち飲みが人気?「食べログ百名店2025」から見る最新動向

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋はお酒の美味しい季節。最近、街中で立ち飲み店を見かける機会が増えていませんか?今、立ち飲みが大きな注目を集めています。


🏆 食べログ「立ち飲み百名店2025」発表

食べログは2025年9月、「立ち飲み 百名店2025」を発表しました。

出典元:食べログ「立ち飲み 百名店 2025」
https://award.tabelog.com/hyakumeiten/tachinomi

  • 全国の立ち飲み店から高評価の100店舗を選出
  • 東京・大阪を中心に、個性豊かな店舗が多数ランクイン
  • 料理の質や雰囲気にこだわる「立ち飲み×専門料理」の形態が増加

❓ なぜ今、立ち飲みが流行っているのか?

  • コロナ禍以降、「短時間」「低価格」で楽しめる業態が支持されている
  • 1人でも入りやすい手軽さが、現代のライフスタイルにマッチ
  • 滞在時間が短く、回転率を高めやすいことから店舗運営側にもメリット
  • 「立ち飲み×ワイン」「立ち飲み×寿司」など新しい形が登場し、幅広い層に受け入れられている

📊 立ち飲みの“今”

外食研究所の調査によると、立ち飲み業態には以下の特徴があります。

出典元:外食研究所「人気急上昇中の立ち飲み店」
https://gaishoku-lab.dinii.jp/lab_tachinomi/

  • リピート率:関東16.3%、関西5%と一定の支持を獲得
  • 利用客層:「おひとりさま」が居酒屋の約2倍と多い一方、2名利用も半数以上
  • 年代:30代の利用が最多。居酒屋では20代が中心なのと対照的
  • 滞在時間:平均62分で、居酒屋(110分)の半分程度。短時間利用が主流

これらのデータから、「手軽さ」「ひとり需要」「短時間消費」といったキーワードが、立ち飲み人気の背景にあることがわかります。


🚀 立ち飲み業態を取り入れる際の導入ステップ

  1. 市場調査:周辺エリアに立ち飲み需要があるかを確認。駅近やオフィス街、繁華街など立地の影響が大きい。
  2. コンセプト設計:「立ち飲み×寿司」「立ち飲み×ワイン」など専門性を掛け合わせ、差別化ポイントを明確に。
  3. スペース活用:小規模でも開業可能。既存店舗の一角や空きスペースを活用するケースも増えている。
  4. メニュー設計:短時間で注文・提供できる品を中心に。客単価を補うため、ドリンクに合う一品料理の工夫が重要。
  5. オペレーション準備:回転率を高めるため、スタッフ配置や提供スピードを重視。セルフオーダーシステムの導入も有効。
  6. 常連育成:立ち寄りやすい価格設定と、気軽に話せる接客でリピーターを増やす。

⚠ 注意点

  • 客単価が低くなりやすいため、原価管理やメニュー設計に工夫が必要
  • 滞在時間が短いため、ドリンクやフード提供のスピード感が重要
  • 立地選びが成功のカギ。人通りの多い駅近や繁華街が有利

📝 まとめ

「立ち飲み百名店2025」に象徴されるように、立ち飲みは今や一過性ではなく定着しつつある業態です。
あなたのお店でも、少人数・短時間ニーズを意識した空間づくりやメニュー開発を検討することで、新たな集客のチャンスにつながるでしょう。

料理人に直接オファー可能!「CHEFLINKスカウト」が飲食店採用を変える

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋は新しい人材確保や採用を考えるタイミング。人手不足が続く中、効率的な採用ツールが注目されています。


✅ 記事要約

株式会社シェアダインは、飲食事業者とシェフをつなぐプラットフォーム「CHEFLINK」において、新オプション「CHEFLINKスカウト」を2025年9月1日より開始しました。

出典元:PR TIMES「飲食事業者から料理人へ直接オファーできる『CHEFLINKスカウト』をリリース」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000028141.html

  • 全国3万人の登録シェフに直接スカウト可能
  • スカウト数は無制限、契約期間は3ヶ月~
  • スカウト条件検索やテンプレート機能を搭載
  • 利用料:月額10万円(100名対象)〜50万円(500名対象)
  • リリース記念で最大10万円キャッシュバックキャンペーンあり(9月30日まで)

🍽 飲食店での活用ポイント

  • 即戦力採用:求人を出す前に優秀な料理人へ直接声をかけられる
  • 効率化:応募待ちではなく攻めの採用活動が可能
  • 柔軟性:短期契約やスポット採用で繁忙期の人材不足をカバー
  • キャリア形成:料理人側にとっても、自身のスキルを評価してもらえる機会が広がる

⚠ 注意点

  • サービス利用には月額コストが発生するため、採用計画との費用対効果を検討する必要がある
  • スカウト送信だけで採用が保証されるわけではないため、面接や条件提示の工夫が不可欠
  • 新規スタッフの定着や育成までを含めて考える必要がある

📝 まとめ

「CHEFLINKスカウト」は、飲食店が人材不足を乗り越えるための有力な手段です。
あなたのお店でも、従来の求人媒体に加えて「直接オファーする採用」を検討し、必要な人材を早期に確保できる体制を整えてみてはいかがでしょうか。

AIカメラで来店客を分析!「TOFREE BI」が飲食店経営を変える

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋は宴会や団体利用が増える時期。お客様の動きを把握し、効率的に運営するための「データ活用」がますます重要になっています。


✅ 記事要約

nomoooの記事によると、グローリーは2025年9月17日より飲食店向け分析ツール「TOFREE BI」を発売開始しました。

出典元:nomooo「AIカメラ搭載の飲食店向け分析ツール『TOFREE BI』を発売開始」
https://www.nomooo.jp/article/2025/09/17/16940.html

  • 注文データと来店客の属性データをクラウドで一元管理
  • セルフオーダーKIOSKと連携し、メニュー別売上や客層分析が可能
  • 従来の「勘」に頼る経営から、データドリブンな意思決定を支援
  • 販促・集客・在庫管理など多方面での活用が期待される

🍽 飲食店経営への応用ポイント

  • 客層分析:年齢・性別別の売れ筋メニューを把握し、ターゲットに合わせたメニュー設計
  • ピークタイム最適化:来店データを基にシフトや仕込み量を調整
  • 販促強化:データに基づいたキャンペーンで効率的に集客
  • 常連育成:来店頻度が高い層への特典提供でリピート率アップ

⚠ 注意点

  • AIカメラ導入にあたり、顧客への説明やプライバシー配慮が不可欠
  • 初期導入コストと運用コストが発生する
  • データは「分析して終わり」ではなく、具体的なアクションにつなげる体制が必要

📝 まとめ

「TOFREE BI」のような分析ツールは、飲食店経営を勘からデータへとシフトさせます。
まずはあなたのお店でも「売れているメニューは誰に支持されているのか」をデータで把握し、次の施策に生かすことから始めてみましょう。

2025年度最低賃金は全国平均1,118円!飲食店オーナーが押さえるべき対応策

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋は採用やシフト調整の見直しが増える時期。今年は最低賃金の大幅な引き上げが話題となっています。

✅ 記事要約

創業手帳の記事によると、2025年度の最低賃金は全国平均で66円アップし、加重平均で1,118円となりました。

出典元:創業手帳「〖2025年最新〗最低賃金は東京都で1226円に!生活への影響と事業主が備えるべきことを解説」
https://sogyotecho.jp/saiteichingin-2025/

  • 2025年度は前年度比6%の大幅引き上げ
  • 全国すべての都道府県で最低賃金が1,000円超え
  • 東京都は1,226円に
  • 賃金上昇は従業員の生活改善と同時に、中小企業の経営圧迫リスクも

📊 2025年度の最低賃金一覧(全47都道府県)

都道府県最低賃金(円)引上げ額(円)
北海道1,071+63
青森県1,003+64
岩手県1,002+63
宮城県1,035+64
秋田県1,003+64
山形県1,005+63
福島県1,006+64
茨城県1,022+64
栃木県1,024+63
群馬県1,021+63
埼玉県1,126+63
千葉県1,125+63
東京都1,226+63
神奈川県1,225+63
新潟県1,012+63
富山県1,013+63
石川県1,013+63
福井県1,012+63
山梨県1,012+64
長野県1,012+63
岐阜県1,013+63
静岡県1,062+63
愛知県1,163+63
三重県1,013+63
滋賀県1,013+63
京都府1,065+63
大阪府1,186+63
兵庫県1,062+63
奈良県1,012+63
和歌山県1,012+63
鳥取県1,002+63
島根県1,002+63
岡山県1,013+63
広島県1,062+63
山口県1,012+63
徳島県1,002+63
香川県1,012+63
愛媛県1,012+63
高知県1,002+63
福岡県1,130+64
佐賀県1,002+63
長崎県1,002+63
熊本県1,002+63
大分県1,002+63
宮崎県1,002+63
鹿児島県1,002+63
沖縄県1,002+63
全国加重平均1,118+66

🍽 飲食店経営への応用ポイント

  • メニュー原価の見直し:人件費上昇分を吸収する価格設定を検討
  • シフト最適化:ピークタイムの配置強化とアイドルタイムの人員削減
  • デジタル活用:モバイルオーダーやセルフレジで人手不足を補う
  • 付加価値の提供:価格転嫁する場合は「質の高さ」で納得感を与える

⚠ 注意点

  • 最低賃金は2026年3月までに順次改定されるため、地域ごとの施行日を必ず確認
  • 一律値上げによる顧客離れを避けるため、価格戦略は段階的に行うことが望ましい
  • スタッフの定着率を高める工夫も同時に行う必要がある

📝 まとめ

最低賃金の上昇は避けられない流れです。
あなたのお店でも「人件費をどう吸収するか」「どの部分を効率化するか」を早めに検討しておきましょう。
小さな改善が長期的な安定経営につながります。

飲食店の「ノーショー被害」年間2000億円!今すぐ始める対策とは

🌱 アイスブレイク

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋は宴会や会食の予約が増える時期ですが、同時に「ノーショー(予約無断キャンセル)」のリスクも高まります。


✅ 記事要約

Forbes JAPANが紹介した調査によると、飲食店におけるノーショー被害額は年間2000億円にのぼるとされています。

出典元:Forbes JAPAN「ノーショー被害額は年間2000億円、飲食店が取るべき対策」
https://forbesjapan.com/articles/detail/81993

  • ノーショーは飲食店経営に大きな損失をもたらす
  • 特に繁忙期の被害は甚大
  • 海外ではキャンセル料徴収やデポジット制の導入が進む
  • 国内でもオンライン予約システムを活用した対策が広がりつつある

🍽 飲食店経営への応用ポイント

  • デポジット制:予約時に一部料金を前払いしてもらう
  • キャンセルポリシーの明示:Web予約画面や店内掲示でわかりやすく伝える
  • リマインド連絡:LINEやメールで来店前日に通知を送る
  • 常連客との関係強化:信頼関係を築くことで無断キャンセルを防ぐ

⚠ 注意点

  • デポジット制やキャンセル料は導入時に顧客離れの懸念がある
  • システム導入コストや運用ルールの整備が必要
  • 一律ルールではなく、顧客層や店舗スタイルに応じて柔軟に対応することが大切

📝 まとめ

ノーショー対策は飲食店の安定経営に直結します。
まずはあなたのお店でも「予約確認の仕組み」や「キャンセルポリシーの見直し」から始めてみてください。
小さな改善が、年間を通じた大きな損失防止につながります。

飲食店のM&Aが“戦略的売却”6割へ!売り方を選ぶ時代にどう備えるか

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
固定資産や人材、雇用など“自分の店の資産をどう最大化するか”を考える機会が多くなってきました。M&Aを“撤退”ではなく“戦略”として捉える飲食店が増加しています。あなたのお店もその流れに乗る準備ができていますか?


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:Gentosha GO「飲食店のM&A、『戦略的売却』が6割で過去最高に達した理由」
URL:https://gentosha-go.com/articles/-/71755

  • 2025年1月〜6月期の飲食業界のM&A件数は37件で、前年同期比では微減ながら、コロナ後としては高水準を維持。
  • そのうち「戦略的売却型」が22件で、全体の約59.5%(=6割弱)を占め、19年以降で最多割合に達した。
  • 次に多いのが事業承継型で、10件(全体の約27%)。経営者の高齢化や後継者問題からの売却が増加。
  • その他のM&Aタイプとしては、経営統合・提携型が3件。ファンド売却型・再生型は少数。
  • 背景には、コロナの影響が薄れ、外食機会の回復、金融環境の支援(低金利等)、さらには経営の選択と集中の動きが強まっていることがある。

🍽 飲食店オーナーが考えるべきM&A戦略の意味

  • 戦略的売却の意義:非コア事業や店舗を切り、収益性の高い事業に資源を集中できる。
  • 事業承継も選択肢として継続的に準備:後継者不足対策として早めに計画を作っておくことが重要。
  • 勝ち筋を明確にする:強み(立地/ブランド力/運営力など)が何かを分析し、それを活かして売却交渉を有利に進める。
  • 売却先のタイプを選ぶ:戦略的買収者 vs ファンド vs 経営統合など、売却後の事業継続性や条件を見定める。

⚠ 準備すべきポイント

  • 財務の整理:収益・コスト構造を可視化し、黒字/赤字項目の整理。
  • 業績データとKPIの明示化:月次売上・客数・単価・材料原価率などを整備。
  • ブランド・店舗価値のアピールポイント整理:食材・ファン層・立地など他店との差別化。
  • 法務・契約整理:借入金・リース契約・権利関係を明確にしておく。
  • 適切な仲介・顧問の選定:M&A仲介会社や専門の税理士・弁護士のサポートが成功の鍵。

📝 まとめ

M&Aと言えば「やむを得ず」の印象が強かった過去とは異なり、今の飲食業界では“戦略的売却”が主導権を握る選択肢として浮上しています。店舗を閉めることではなく、“売りどき・強みを活かす方向での譲渡”がより有力視されているのです。

経営者としては、まず自分の店の現状と強みを棚卸し、将来の選択肢を複数持っておくこと。戦略的売却・事業承継・提携などの可能性を含めて、「どの方向が自分にとって最もベストか」を検討してみてください。

ネット悪評は“対応の遅れ”が引き金に──2025年上半期のクレーム多発業種から飲食店が学ぶべきこと

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
口コミやSNSの投稿が来店の可否や採用活動に直結する時代。味や価格だけでなく、対応スピードと見える化が評価を左右しています。最新の調査結果から、飲食店がすぐ改善できるポイントを抽出しました。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:アラームボックス「2025年上半期 インターネット上で悪評・クレームが多い上位10業種」
URL:https://alarmbox.co.jp/allnews/press/20250826-chosa08/

  • 調査対象:11,230社のネット上の口コミ・評判から悪評・クレームを抽出し業種別に分析。
  • 総括:生活密着型サービス(EC・通信・医療・飲食・宿泊)で不満が集中。共通の火種は「対応の遅れ」「連絡がつかない」。
  • EC(無店舗小売)1位:配送遅延や返品対応の遅さ、連絡不通など“注文後の見えなさ”が不満に直結。
  • 通信・放送:解約や契約変更時の手続き難・サポート不満(電話が繋がらない、説明不足)。
  • 医療:予約難・待ち時間、接遇・説明不足への不満。美容系は施術・態度起因が多い。
  • 飲食店(平均4.08件/社):味・量・価格バランスの不満に加え、予約・提供遅延・注文未反映・接客態度など運営起因の指摘が目立つ。
  • 宿泊:老朽化・清掃不備・混雑・スタッフ対応。人手不足で基本業務が回っていない指摘。
  • 考察:コロナ後の需要回復で期待値が上昇。オンライン中心業種は“状況の見える化”不足、対面業種は人手不足に伴う接客品質低下が悪評増加の要因。

🍽 飲食店に特有のリスクと優先対策

  • 予約・来店導線:予約確定/変更/満席案内を自動通知。到着時の待機時間目安を表示(SMS/LINEで事前連絡)。
  • 注文・提供フロー:QRオーダー+キッチン表示で未反映ゼロ。ピーク時はメニューを“スリム化”し提供遅延を抑制。
  • 提供時間の見える化:「現在〇分目安」と掲示。遅延時は先手で説明・代替提案(前菜変更、ドリンク先出し)。
  • 接客品質:“三つの標準話法”を全員で統一(お迎え・おすすめ・お見送り)。新人には短尺トーク台本を配布。
  • 価格・品質の期待ギャップ:写真・量感・原材料の明示。値上げ時は仕入れ理由を店内掲示/SNSで説明。

🛡 レピュテーション(風評)を落とさない運用設計

  • 一次受付の“24時間化”:営業時間外の問い合わせは自動応答で受付番号を発行。翌営業日の対応時刻を自動返信。
  • クレーム初動のKPI:初期応答SLA(例:30分以内)を設定。一次返信→事実確認→再連絡の所要時間をダッシュボード管理。
  • 公開返信テンプレ:Googleマップ/食べログ/Instagram用に、謝意→事実確認→改善策→再来店提案の順で定型を用意。
  • 炎上予防の“未然策”:ピーク限定メニュー、売切れ時の掲示、アレルゲン・辛さ表記の強化。
  • ポジティブ投稿の増産:会計時にQRでレビュー依頼。体験が良かったお客様を狙って依頼率を高める。

📋 すぐ使えるチェックリスト(現場・SNS・口コミ)

  • 予約:予約確定/変更/キャンセルの自動通知は稼働しているか。
  • 注文:POS・キッチン連携に抜けがないか。未反映トラブルの原因分析ログは残しているか。
  • 提供:提供時間の案内・遅延時の代替提案は標準化されているか。
  • 接客:新人台本・標準話法の共有とロールプレイ実施記録はあるか。
  • SNS・口コミ:返信SLA達成率/低評価の改善報告(再来店の有無)を月次で集計しているか。

📝 まとめ

ネット上の悪評の多くは、味そのものよりも連絡・対応の遅れから始まります。予約~提供~会計の各所で「見える化」と「先手の一言」を仕組みに落とし込むだけで、クレームの発火点は大きく減らせます。
口コミの時代に強い店は、早い初動・一貫した説明・改善の見える化が徹底された店です。今日からできる最小の改善を、ひとつずつ積み上げていきましょう。

サンマ養殖が事業化レベルに成功!飲食店に広がる“安定供給”の可能性

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
秋の味覚として長年親しまれてきたサンマ。しかし近年は不漁続きで、仕入れ価格が高騰し「サンマの塩焼き」を提供するのも難しいという声が増えていました。そんな中、水産大手のマルハニチロから朗報が届きました。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:ANNニュース報道(2025年8月)

  • マルハニチロがサンマの養殖に世界で初めて成功。
  • サンマは光や環境変化に敏感で、水槽の壁に衝突して死ぬなど養殖が難しいとされてきた。
  • 2024年6月に、出荷の目安となる1匹100g以上までの成長に成功。
  • さらに、事業化できる高密度養殖にも成功し、事業化レベルでの実現は世界初。
  • 近年サンマは不漁により卸売価格が高騰。漁獲枠も縮小傾向で、養殖実用化への期待が高まっている。

🍽 飲食店にとってのメリットと展望

  • 安定供給の可能性:これまで仕入れが難しかったサンマを、年間を通して安定的に扱える未来が近づいている。
  • 価格高騰リスクの軽減:養殖が普及すれば市場価格が安定し、仕入れ原価のコントロールが容易に。
  • 新しい提供方法の開発:養殖サンマ特有の脂の乗りやサイズ規格を活かし、焼き魚だけでなく刺身・寿司・洋食メニューなどへの展開も可能。
  • サステナビリティの訴求:「資源を守る養殖サンマ」として、エシカル消費や環境意識の高い顧客層にPRができる。

⚠ 導入時に考えるべき課題

  • 初期段階では養殖サンマの流通量が限られ、価格は高めになる可能性。
  • 天然サンマとの味・風味の違いをどう表現・訴求するかが鍵。
  • 「天然志向」の顧客には慎重な説明が必要になる場合も。

📝 まとめ

マルハニチロによるサンマ養殖の成功は、長らく続いてきた「サンマ不漁時代」に光をもたらすニュースです。飲食店にとっては、安定的な仕入れルートの確保だけでなく、新しいメニュー開発やサステナビリティ訴求のチャンスでもあります。

秋の味覚を未来へとつなげる“養殖サンマ”。今後の市場展開を注視しながら、店舗としての取り入れ方をいち早く検討してみてはいかがでしょうか。

「人にしてほしいサービス」は“調理”が約7割、注文・会計は非対面でもOK ─ 外食現場でメリハリのあるサービス設計を

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
人手不足やDXが進む中で、「どこを人が担い、どこをデジタルに任せるか」は、現場の満足度と収益性を左右する重要テーマです。最新調査から、“人の価値がより発揮される領域”と“効率化で喜ばれる領域”が見えてきました。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:HOT PEPPERグルメ外食総研「外食する際に『人によるサービス』へのこだわり度合いを調査(2025年7月実施)」
URL:https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20250821

  • 「人にしてほしい」トップは調理 68.9%。一方で、非対面で許容されやすいのは注文 71.3%、会計 65.1%。
  • シーン別では「一人利用 71.9%」「短時間利用 70.4%」で非対面許容が高い。
  • タイプ別では「大衆店 68.4%」と「高級店 23.7%」の差が44.7pt。「日常利用 66.7%」と「特別利用 29.1%」の差が37.6ptと、メリハリ消費が顕著。
  • 人にこだわる理由は「温かみ 46.3%」「高級感 37.7%」「人のサービスにも対価 29.2%」。こだわらない理由は「呼ぶのが面倒 42.6%」「人手不足なので仕方ない 39.0%」「人を介さない方が早い 38.0%」。
  • 調査は首都圏/関西圏/東海圏の20~69歳を対象に2025年7月1~10日に実施。有効回答7,540件。

🍽 ここは“人”で価値を出す、ここは“デジタル”で快適に ─ 現場設計の指針

  • 人で価値を出す:キッチン&接客の“体験化”
    調理はライブ感や説明で満足度が上がる領域。カウンターでの一言解説、シグネチャー料理の仕上げ演出、ペアリング提案など“温かみ”と“高級感”を演出。
  • デジタルで快適に:注文・会計は迷わず省力化
    QRオーダー、セルフPOS、テーブル会計を標準化。とくに一人客・短時間利用ではスムーズさが満足度に直結。
  • 価格帯でメリハリ
    大衆価格帯では回転率・スピードを最優先。特別利用や高価格帯では人の介在を増やし、体験価値を上乗せ。
  • 混雑帯の分離運用
    ピークはモバイルオーダー&事前会計を強化、アイドルはスタッフによる提案・会話で“温かみ”を演出。

🛠 導入チェックリスト(すぐできる実務)

  • 注文:QRオーダー導入/メニュー写真の最適化/アレルゲン・サイズ選択の明確化
  • 会計:テーブル決済端末/セルフレジ/キャッシュレス比率の引き上げ
  • 調理・提供:ライブ演出ポイントの設計/一言説明の定型化/見せ場の照明調整
  • 接客品質:「初回の声かけ」「おすすめの一言」「お見送り」の3点を標準フローに
  • 測定:回転率・平均滞在・注文~配膳時間・会計時間・口コミ(温かみ/高級感ワード)の定点観測

📝 まとめ

“人がやるべきこと”は価値を最大化し、“人でなくても良いこと”は迷わずデジタルへ。
限られた人員で満足度と収益を両立するには、調理・演出・提案などの体験価値を人が担い、注文・会計は非対面の快適さで補う“メリハリ設計”がカギです。

2024年7月 外食市場は“コロナ前比83.8%”に後退中 ─ 単価伸び悩みと食の業態差が鮮明に

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
まだまだ残暑の厳しいこの季節、外食客の「来店頻度」は戻ってきているものの、“支払いに対しての期待”も高くなっています。顧客が求める価値と飲食店が提供するサービスのギャップが、売上にも影響し始めているようです。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:ホットペッパーグルメ外食総研「外食市場調査(2024年7月度)」
URL:https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/marketing/202407

  • 2024年7月の外食市場規模は、東名阪3圏域合計で2,915億円。前年同月比 +61億円の微増。
  • コロナ禍前の2019年同月比(以下19年比)は 83.8%。前月の85.1%から後退し、2カ月連続で19年比が下がっている。
  • 延べ外食回数の19年比は 77.7% で、前月の77.1%よりわずかに改善。来店頻度は戻ってきているが完全復活には至らず。
  • 外食単価は 2,839円。前年比では +89円と上昇するも、19年比では 107.9% と、上がってはいるが伸びが鈍化している。
  • 業態別では、軽食主体業態が19年比で前月比改善(79.2% → 81.5%)を示したが、「飲酒主体業態」は71.3%、「食事主体業態」は91.5%と、各業態でコロナ前の水準まで戻っていない。アジアン料理店のみが19年比を超える107.9%を記録。

🍽 飲食店が取るべき戦略

  • 単価と客数のバランスを見直す:価格を上げるだけでなく、客単価を保ちつつサービス価値を上げる工夫を。
  • 業態ごとの強みを生かす:アジアン料理や軽食主体業態での復調傾向を参考に、メニューや客層をターゲットする。
  • 頻度向上のための集客施策を強化:定期的なプロモーション、SNSでの情報発信、リピーター特典など。
  • コスト管理・原価改善:食材のロス削減、固定費の見直し、仕入れ交渉等を継続して行う。
  • 顧客体験の向上:雰囲気・接客・清潔感など“写真に映える魅力”を強化し、Instagram等での視覚訴求も意識。

📝 まとめ

2024年7月のデータは、「戻りつつあるけど、まだコロナ前の水準には完全には届かない」という外食市場の現状を示しています。単価の上昇はありがたいものの、客数・頻度・業態別での回復の差が明らかになってきています。

経営者としては、「どの業態で」「どの層に」「どの価値を提供するか」を明確にしたうえで、集客と価格・体験のバランスをとる経営を心がけることが大切です。小さな改善を積み重ねることが、大きな差につながります。

食べログが「インバウンドMEO」開始!訪日客に選ばれる店舗づくりの新戦略

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
インバウンド需要が本格的に戻りつつあるいま、訪日客が店舗を選ぶ基準のひとつが「Googleマップでの見つけやすさ」です。そこで食べログが、新しいインバウンド対応サービスを開始しました。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:Travel Voice「食べログ、インバウンド対応を強化する『インバウンドMEO』を提供開始」
URL:https://www.travelvoice.jp/20250827-158274

  • 「食べログインバウンドMEO」は、食べログ×mov社(口コミコム・訪日ラボ運営)×カカクコムの協業で実現。
  • 食べログの管理画面で更新した店舗情報が、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)に多言語で自動反映。
  • サービス導入時には、食べログ担当者がヒアリングを行い、外国語翻訳を含めてプロフィール投稿を代行。
  • 専用店舗ページへ誘導するQRコード付きカードを配布し、口コミ投稿を促進。
  • さらに、Googleビジネスプロフィールでの反応数・口コミ数を分析するレポートを提供。

🍽 飲食店にとってのメリット

  • 訪日客への情報発信が強化:多言語でGoogleマップに表示され、外国人観光客の検索に対応。
  • 口コミ促進で信頼度アップ:QRコードでレビューを集めやすくなり、信頼性向上。
  • 情報発信の負担軽減:食べログとGoogleの情報が同期されるため、二重管理不要。
  • データ分析で改善に活用:レポートで反応や口コミの変化を数値で把握可能。

⚠ 導入時の注意点

  • 翻訳内容の正確性を確認する(料理名や地域固有の表現は誤解を避ける工夫が必要)。
  • 口コミ増加による評価の変動に備え、低評価レビューへの対応ルールを整えておく。
  • QRコード設置場所を工夫し、お客様に無理なくレビューを書いてもらえる導線をつくる。

📝 まとめ

「食べログインバウンドMEO」は、外国人観光客に見つけてもらいやすくするだけでなく、口コミを集め、店舗情報を一元管理できる強力なツールです。
インバウンド対応を強化したい飲食店にとって、導入を検討する価値は大きいでしょう。

訪日客の集客を伸ばすために、今のうちからGoogleマップと口コミを軸にした戦略を整えていくことが、これからの飲食店経営に不可欠です。

訪日客対応で500店舗突破!「byFood」が飲食店に提供するインバウンドDXの可能性

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
夏の観光シーズンが本格化し、国内を訪れる外国人客も増えるこのタイミング。「食」をきっかけに来店を促す工夫ができれば、売上拡大のチャンスです。文化や言語の壁を乗り越えて、お店の魅力を伝えるプラットフォームが伸びています。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:DXマガジン「〖止まらないインバウンド〗訪日外国人向けグルメプラットフォームの契約レストランが500店舗突破」
URL:https://dxmagazine.jp/news/2530ko12-1/

  • 運営会社は株式会社テーブルクロスが手掛けるプラットフォーム「byFood」。訪日外国人向けに日本の食文化を紹介・予約などをサポートするサービス。
  • 2019年にサービスを開始。2025年時点で契約飲食店数が500店舗を突破
  • モデルは完全成果報酬型。加盟店側に初期費用や固定費用の負担が少ない点が特徴。
  • 言語対応(英語・中国語など)、コンシェルジュサービス、訪日客の食体験を深める視点を重視しており、名店・地域密着店・サステナブルな店舗などジャンルは多様。
  • 観光庁の調査でも、日本食が旅行中の満足度が高く、飲食支出は宿泊費に次ぐ支出であるため、グルメプラットフォームの需要は引き続き高まる傾向。

🍽 飲食店にとっての「byFood」活用のメリット

  • 低コストでインバウンド集客ができる
    完全成果報酬型のため、まず取り組みやすい。
  • 多言語対応で外国人客を取り込める
    メニュー表記や予約時の言語サポートで安心感を生みやすい。
  • 観光客の日本食への期待を活用
    料理・雰囲気・ストーリーを伝えることで“食文化体験”を売りにできる。
  • 地方店・名店にもチャンスあり
    観光客が訪問するエリアの飲食店として地方の特色を打ち出せる。

⚠ 導入前に確認したいポイント

  • 料金の決まり方(成果報酬率・手数料)を把握すること。
  • レビューや写真などの情報クオリティを高める準備。
  • 予約対応体制の整備(キャンセル対応・時間管理等)。
  • 多言語対応スタッフまたは案内表示・メニュー表記の翻訳品質。
  • 地域の観光動向、アクセスの良さなどの立地条件。

📝 まとめ

byFood の契約店舗500店舗突破は、訪日客ニーズを捉えたサービスが飲食店ビジネスにおいて確実に勝ち筋となりつつあることを示しています。

固定費を抑え、必要な箇所に注力して「おもてなし力」を表現できる飲食店が選ばれる時代です。インバウンド対応をすでに行っている店も、まだの店も、「byFood」などのプラットフォームを上手に活用することで、新しい売上チャネルを築ける可能性は高いでしょう。

物価高で倒産が“4倍増”!7月に飲食店が直面する資金繰りリスクと今すぐできる対策

こんにちは!開業支援集団東京Ringです。
暑さが厳しくなるこの季節、アイスドリンクやテラス席などで売上アップを狙いたいところですが、飲食店を覆う「物価高」の重圧も同じくらい強くなっています。原材料や光熱費が高騰し続ける中で、「価格転嫁」や「経費コントロール」が生死を分ける要素となってきました。


✅ 記事要約(飲食店オーナー向き)

出典:東京商工リサーチ「深刻な物価高で「飲食店」倒産が4倍増」
URL:https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201652_1527.html

  • 2025年7月の「物価高」倒産件数は75件。前年同月の3件から4倍の急増。特に飲食店では前年同月比4倍(3件 → 12件)に。
  • 負債総額は230億6,500万円で、前年同月比約19.9%増加。2カ月連続で200億円を超えている。
  • 倒産の多くは小・零細企業で、資本金1,000万円未満の企業が多数を占める。
  • 人件費・原材料費・水道光熱費の上昇が収益を圧迫。価格転嫁が難しい店舗にとって資金繰りが限界に近づいている。
  • 円安からの物価高が続いており、改善の見通しが立たない中で、倒産が増加する可能性あり。

🍽 飲食店が取るべき対策

  • 仕入れ先の見直し・原価低減努力:複数の仕入れ業者を比較する、共同購入や条件交渉を行う
  • 価格転嫁/メニュー構成の調整:原価率の上昇分を少しずつメニュー価格に反映させる。サイドメニューやドリンクで利幅のある品を強化
  • 運営コストの削減:光熱費の節約、在庫管理の徹底、フードロス削減など
  • 効率的な人員配置とシフト管理:ピークタイムの人員最適化、兼任・シェアシフトなどで固定費を抑える
  • 資金繰りの早期チェックと支援制度の活用:自治体・商工会等の補助金や助成金制度を確認、融資や緊急支援の枠組みを検討
  • 売上構造の見直し:EC販売・テイクアウト・冷凍販売などを併用して収益源を分散する

📝 まとめ

物価高による倒産の急増は、もはや“他人ごと”ではありません。特に小規模・零細の飲食店にとって、人件費や原材料費の上昇が収益を圧迫し、価格転嫁できない場合のリスクが大きくなっています。

「価格を上げるのは怖い」という思いはあるかもしれませんが、今できるコスト削減・効率化を先行して進めることで、価格転嫁の余地も生まれます。補助金等の支援を活用しながら、複数収益モデルを持つことが、生き残る飲食店経営の鍵となるでしょう。

LINEで始める飲食店のECデビュー!Leaを使って“低コスト×簡単操作”で売上を伸ばす方法

開業支援集団東京Ringです。
外食が減る時間帯や忙しい時間を、ECを通じて売上に変えられたら…そんな希望を持つ飲食店オーナーも多いのではないでしょうか?


✅ Leaとは?飲食店オーナー向けのポイント

Lea(レア)のサービス概要

  • 大阪のINFLUという会社が提供するサービスで、LINE公式アカウント上にEC機能を設けられるツール。
  • 商品登録・商品検索・注文・決済・問い合わせまでをワンストップで実装可能。利用料金は月額約3,000円。
  • プッシュ通知やセグメント配信、クーポン・キャンペーンページ作成など、既存顧客へのアプローチ機能も充実。

なぜ飲食店にも適しているか

  • LINE利用者が多く、既存顧客との接点をスムーズに構築できる。
  • 初期コストが低く、初めてのECでも導入しやすい。
  • テイクアウト商品・冷凍グルメ・限定メニューなどと相性が良い。
  • 売上の底上げやオフピーク時の収益改善につながる。

注意したい点・導入前の確認

  • 配送や受け渡しが現実的に可能な商品に絞ること。
  • 食品衛生法や保健所の規制など、法律的な確認を事前に。
  • 在庫管理・オペレーションの流れを設計する。
  • 写真・説明文・カテゴリー構成など、見せ方を工夫する。

🍽 飲食店がLeaを活用する成功例

具体的な店舗名は公開されていませんが、小規模飲食店を中心に利用者が増加しており、導入から約2年で利用者数が50倍に拡大しています。
公式LINEアカウントと連携して、予約や注文の導線の中で自然に販売チャネルを設けることで、成功につながりやすいとされています。


✅ 飲食店オーナーへのまとめコメント

「テイクアウトを既にやっている」「公式LINEアカウントを持っている」「新しい商品を試したいけどコストは抑えたい」…そんな店舗にとって、Leaは非常に有効な選択肢です。

初期投資を抑えつつ、ネットでの注文・決済体験を顧客に提供できるため、売上の底上げや新たな顧客層の獲得が期待できます。
ECを“やってみたいけど躊躇してきた”店舗にとって、まさに“始めの一歩”になるサービスです。

Z世代は“Googleマップの口コミ”でバイト先を選ぶ⁉ 飲食店の採用成功法

開業支援集団 東京Ringです!今年も悩まされる人材問題。新メンバーをどう確保するかは店舗運営において非常に重要な課題です。同世代のZ世代に注目した採用戦略を立てるには、彼らが何を重視しているかを知る必要があります。


🔍 調査結果の要点(Z世代アルバイト探し)

① Googleマップの口コミ評価を重視

  • アルバイト応募前に「Googleマップのレビュー」を参考にしたZ世代は多く、特に**店内の清潔感(54.4%)、接客の丁寧さ(45.6%)、スタッフの様子(38.9%)**に注目。

② 口コミ平均点の“基準”

  • 「応募したい」と思える口コミ平均点は、3.6〜4.0点(46.3%)が最多で、4.1点以上を求める声も24.8%。

③ 低評価が与える影響

  • 否定的な口コミが「応募意欲を大きく左右する」と答えた人は73.2%に及ぶ。

引用:イクシアス株式会社レポート


🍽 飲食店オーナーが取るべきアクション

1. Googleマイビジネスを整備

  • 清潔な外観・内観写真を用意し、レビュー平均点を上げる。
  • スタッフ同士の連係やサービスに関するポジティブな口コミ促進。

2. 口コミ対応を積極的に

  • 高評価への返信で、働きやすい職場イメージをアピール。
  • 低評価には改善措置と前向きな姿勢を示す返信を。

3. 面接・店舗PRに口コミを活用

  • 「実際に○ポイント超えています」と求人に明記し、応募意欲を高める。
  • Z世代は「リアルな他者評価」を重視するため、口コミが採用促進の“後押し材料”となります。

✅ まとめ

  • Z世代にとって口コミ平均点3.6以上が応募基準となっている現実
  • 低評価は応募意欲を大きく損ねるため、口コミ管理が採用力に直結
  • 飲食店経営では、接客・清潔感・スタッフ連携が“採用力アップのポイント”

飲食店オーナーへの提言

「Googleマップはお客様向けだけのツールではない」。 実は “潜在的なスタッフ募集チャネル” としても効果があります。
まずは写真改善・返信対応を徹底し、Z世代にも選ばれる店舗づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか?